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作品 サッカラにあるセラペウム礼拝堂入口を守衛するライオン

古代エジプト美術部門 : 宗教と葬祭信仰

サッカラにあるセラペウム礼拝堂入口を守衛するライオン

© 1993 RMN / Christian Larrieu

古代エジプト美術
宗教と葬祭信仰

執筆:
Elisabeth David

くつろいでいる大きな猫のような風貌をしたこのライオンは、普段、エジプトのスフィンクスの恐ろしい姿から連想するライオンとは趣を異にしている。紀元前1440年頃から紀元前1350年頃に、アメンヘテプ3世治世下で考案されたこの珍しい型のライオンは、主に紀元前4世紀、あるいはそれ以降の時代の彫像によく見かけられことで知られている。ルーヴル美術館のライオンは、サッカラのセラペウムから出土したもので、対称をなすもう一匹のライオンとともに、神殿の第1塔門で訪問者たちを迎えていた。

おとなしいライオン

ライオンは、右側の脇腹と臀部を下にして、前方に向けた尾を体に沿って巻きつけて横たわっている。右の前足は裏返され、足の裏の肥厚部は天に向けられており、左の前足を右足の上で交差させている。後ろ足の先も同様に交差させている。頭をもたげて左を向き、目(暗色で彩色された跡が残っている)は、記念建造物の方に進む見学者をじっと見つめている。くつろいで休息をとりながらも、辺りを見張っているネコ科の動物の一般的ポーズが、自然主義的に表わされている。

あまり普及しなかったモデル

このような独特なライオン像は、ヌビアのソレブにあるアメンヘテプ3世の王位更新祭神殿の巨像(長さが2m以上)として初めて登場する。トゥトアンクアメン(ツタンカーメン)のアラバスター製香料入れの壺の蓋の上にも、同じ姿勢で横たわったライオンが装飾として用いられているが、こちらの方はきわめて小さく、舌を出している。その後、この型は、一時期見られなくなり、再び使われるようになったのは、おそらく第30王朝以降のことである。例として、ネクタネボ1世の名を刻んだ、対称をなす二体のライオン像を挙げることができる。これらは花崗閃緑岩でできおり、出所は不明だが、ローマで発見され、少なくとも12世紀にはすでにローマに存在していたことが分かっている。これと同一のライオン像が、デルタ地帯のベフベイト・アル=ヒガーラの神殿のドロモス(行列用参道)に沿って何体も置かれていたのではないかと推測されている。また、石灰岩からできた4体のライオンの像が、サッカラで発見されているが、そのうちの3体は、ルーヴル美術館で収蔵されている。ネクタネボのものと実によく類似しており、銘文は全く入っていないものの、おそらく第30王朝の王たちがセラペウム神殿を修復した際に作らせたものではないかと推測される。

出典

Catalogue de l'exposition Egyptomania, Paris, 1994, p. 345-347

作品データ

  • サッカラにあるセラペウム礼拝堂入口を守衛するライオン

    ネクタネボ1世治世下、第30王朝(前378-前341年)

    サッカラ、セラペウム出土

  • 丸彫り彫刻、石灰岩

    高さ0.56m、幅1.24m、奥行き0.45m

  • 1852年にエジプト政府から発掘の分配分として寄贈

    N 432 B

  • 古代エジプト美術

    シュリー翼
    1階
    神殿前庭 スフィンクスの小道
    展示室11

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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