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作品 シャルルマーニュの腕の聖遺物箱

工芸品部門 : 中世

シャルルマーニュの腕の聖遺物箱

© 2010 RMN / Martine Beck-Coppola

工芸品
中世

執筆:
Muriel Barbier

この聖遺物箱は、神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世バルバロッサ〔赤髭王〕(在位1152-1190年)が、1165年のシャルルマーニュ〔カール大帝〕列聖に際して採取された腕の骨を収めるために注文した。聖人皇帝への崇拝を物語る、現存最古の聖遺物箱である。図像は、自らをカロリング朝とオットー朝の後継者と位置づけようとしたフリードリヒ・バルバロッサによる、王朝正統性の主張を示す。一方、銀にほどこした鍍金やエマイユ・シャンルヴェ(生地彫り七宝)の細工は、この作品がライン・ムーズ地方で制作されたことを示す。

フリードリヒ・バルバロッサによる王朝正統性の主張

この直方体の聖遺物箱を注文したフリードリヒ・バルバロッサは、自分の姿を皇妃ベアトリクスと前皇帝コンラート3世、シャルルマーニュの息子ルイ敬虔王、父シュヴァーベン公フリードリヒ、およびオットー3世と並べて登場させた。銀の浅浮彫りで仕上げられたこれらの図像は、フリードリヒ・バルバロッサとカロリング朝およびオットー朝とのつながりを示している。先立つ王朝との政治的つながりを主張するという、皇帝の意向を表したものである。反対側には2人の天使と聖ペテロおよび聖パウロに囲まれた聖母とキリストの姿が表されている。

ライン・ムーズ地方の金銀細工に特有の技法と表現

アーケードの下の胸像には型押し技法が用いられている。これは金属板の裏面から打ち出し、表面に起伏を出すものである。この浅浮彫りは、フリードリヒ1世の金印璽と印に類似している。ウィバルド・ド・スタヴロの死後に「金銀細工師G」というムーズ地方の職人が制作したもので、カロリング朝やオットー朝の美術だけでなくビザンティン美術からも影響を受けているようである。
アーケードのスパンドレルには、銅地にエマイユ・シャンルヴェをほどこした小さな装飾板があり、淡い色調(緑、空色、ターコイズ・ブルー、黄色)で飾られている。これらは、12世紀後半のラインラント地方におけるエマイユ作品と近い関係にある。スパンドレルと蓋にあるこうしたエマイユ・シャンルヴェの小型装飾板から、この聖遺物箱は金銀細工師ゴッドフロワ・ド・ユイの工房の作と位置づけられる。この人物はユイにある聖メンゴルトおよび聖ドミシアンの聖遺物箱、そして名高いリエージュのトリプティカを制作した職人である。

出典

- GAUTHIER M.-M ., Émaux du Moyen Âge occidental, Fribourg, 1972, p. 128-129.

作品データ

  • ゴッドフロワ・ド・ユイの工房

    シャルルマーニュの腕の聖遺物箱

    1165-1170年頃

    アーヘン 大聖堂宝物室:1804年アーヘン大聖堂参事会より皇妃ジョゼフィーヌに寄贈

    フランス ムーズ県

  • 柏材の芯、銀に金鍍金、銅に金鍍金、鍍金をほどこした銅地にエマイユ・シャンルヴェ(生地彫り七宝)

    高さ13cm、幅54cm

  • ナポレオン3世治下にルーヴルへ収蔵

    MR 347

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    シュジェール
    展示室2

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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