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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>シャルル9世の盛装用盾
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シャルル9世の盛装用盾
© 1997 RMN / Daniel Arnaudet
工芸品
ルネサンス
16世紀において、美しい武器に対する嗜好は、ヨーロッパ中の主な宮廷に共通していた。ヴァロア家の一族も、豪華な武具に興味をもっていた。シャルル9世(1550-1574年)の兜(MR426)と盾は、金銀細工師ピエール・ルドンの作品で、フランスのルネサンス期における、贅沢な武具の数少ない例のひとつである。
金銀細工の技
組になっている盾と兜は、ピエール・ルドンの作品であるが、彼はヴァロワ家の宮廷お抱えの、金銀細工師兼王の寝室付き侍従官であった。彼が当作品の作者であったと特定できるのは、1572年に彼の未亡人、マリー・ド・フルクロワが、彼の務めに対して支払われた報酬を、受け取った記録のおかげである。この盾は兜とともに、まさしく金銀細工の作品である。制作の工程は、鉄を打ち出したところに、金で化粧張りをし、数箇所に緑と赤の半透明のほうろうと、青と白の不透明ほうろうが施された。このほうろうの装飾は、模様の浮き彫りの部分に細かい筆触でのせられている。盾の裏には、唐草模様が、金糸で深紅のベルベットに刺繍されている。
戦争を主題にした装飾
盾の装飾は、中央のメダイヨンの中に表わされた戦争の場面で、そこには包囲された広場の前で繰り広げられる騎兵隊の戦闘と、軍の野営が見える。これは、ラテン語で盾に書かれた文が示すように、マリウス(紀元前157-86年)とユグルタ(紀元前160-104年)の間の最後の戦いの場面である。この場面は、ローマの執政官が戦いを交えた後、ヌミディア軍を破り、部下に見捨てられた王ユグルタが、捕らえられローマへ連れ去られたところを表わしている。この図像の選択は、ルネサンス期における古代ギリシア・ローマの影響を思い起こさせる。また、盾の表面全体にフリーズが刺繍されており、そこには、金の上に施された有線七宝の、32個のメダイヨンに飾られた、月桂樹の垂れ飾りが走っており、そのメダイヨンには交互に、花と、ラテン語でシャルルを表わす「KAROLUS」の頭文字の「K」が含まれている。
フォンテーヌブロー派から借用した装飾的要素
中央のメダイヨンと縁飾りの間では、この盾は、革紐模様、組み紐文、武器模様、唐草模様、果物の束、グロテスク人面像、そしてフリーズを組み合わせた装飾が、網のようにはりめぐらされている。メダイヨンの上にはメドゥーサの顔面像と、戦いに敗れた兵士たちが、大砲からなる武器模様の上に表わされている。これらの装飾要素はフォンテーヌブローの宝飾の伝統にあるものである。マニエリスムと第一次フォンテーヌブロー派に特徴的なこれらの装飾要素は、戦闘の物語を喚起させるものに結びつけられている。これらの装飾の元となるものが何かは知られていないが、エティエンヌ・ドゥローヌの版画に非常に近いものがある。
出典
- Jean-Pierre REVERSEAU, Le Morion et le bouclier du Roi Charles IX , Les Arquebusiers de France, n°56, 1973, p.5-6.
作品データ
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ピエール・ルドン
シャルル9世の盛装用盾
1572年頃
旧王室コレクション
パリ
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鉄に打ち出し、彫金、金鍍金加工、半透明・不透明ほうろう裏面:金の刺繍入りベルベット
高さ68cm、幅49cm
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1793年中央美術館(ルーヴル美術館の前身)に取得
MR 427
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リシュリュー翼
2階
神聖ローマ皇帝カール5世
展示室24
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
