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ジャンヌ・デヴルーの聖母子

© 1999 RMN / Martine Beck-Coppola

工芸品
中世

執筆:
Muriel Barbier

13、14世紀には、中心となる像が観る者に聖遺物そのものを提示するという、新しいタイプの小像が発達した。この鍍金をほどこした銀製の聖母子像もその1つで、聖母が百合の花の形をした聖遺物箱を手にしている。聖母像はいかにも14世紀前半にパリで作られたものらしい仕上がりである。台座のエマイユは、銀地浅浮彫りに半透明エナメルをほどこす技法の初期の作例である。

サン・ドニ修道院の後援者ジャンヌ・デヴルー

国王シャルル4世端麗王の妃ジャンヌ・デヴルーは、サン・ドニ修道院に自分の冠、サント・シャペルにある聖遺物の小片を収めた聖遺物箱、およびルーヴル美術館所蔵の《聖母子》を含む、聖遺物箱つきの像2体を贈った。この贈り物は、台座の銘文に書かれているように、1339年になされた。

パリの作品に特有の調和のとれたシルエット

聖母像の台座は、ライオンの脚4本で支えられている。台座はきわめて建築的で、小さなバットレス〔扶壁〕が規則的に付され、そこに壁龕を配してある。壁龕の中には預言者の小像が収められている。バットレスの間には、銀地浅浮彫りに半透明エナメルをほどこした14枚の装飾板があり、キリストの幼年時代と受難の挿話が描かれている。これらの場面は台座の周りをぐるりと取り巻いて展開し、鍍金をほどこした銀地浅浮彫りの上にくすんだ青、エメラルド・グリーン、黄色、暗赤色という色調が用いられている。この台座のエマイユ装飾は、浅浮彫りに半透明エナメルをほどこす技法がフランスで用いられた中でも、年代のわかる初期の例である。この技法は13世紀末にトスカーナ地方の金銀細工師らによって完成された。

銀地浅浮彫りにほどこしたエマイユ技法によるキリスト伝

聖母像の台座は、ライオンの脚4本で支えられている。台座はきわめて建築的で、小さなバットレス〔扶壁〕が規則的に付され、そこに壁龕を配してある。壁龕の中には預言者の小像が収められている。バットレスの間には、銀地浅浮彫りに半透明エナメルをほどこした14枚の装飾板があり、キリストの幼年時代と受難の挿話が描かれている。これらの場面は台座の周りをぐるりと取り巻いて展開し、鍍金をほどこした銀地浅浮彫りの上にくすんだ青、エメラルド・グリーン、黄色、暗赤色という色調が用いられている。この台座のエマイユ装飾は、浅浮彫りに半透明エナメルをほどこす技法がフランスで用いられた中でも、年代のわかる初期の例である。この技法は13世紀末にトスカーナ地方の金銀細工師らによって完成された。

出典

- Le trésor de Saint Denis, Catalogue de l'exposition, Paris : RMN, 1991, p.246-258.

作品データ

  • ジャンヌ・デヴルーの聖母子

    1324-1339年

    サン・ドニ修道院宝物室:1339年王妃ジャンヌ・デヴルーより修道院に寄贈

    パリ

  • 銀に金鍍金、銀地浅浮彫りにエナメル、宝石、真

    高さ68cm、幅(台座)29cm

  • 1793年ルーヴル美術館に寄託

    MR 342, MR 419

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    ジャンヌ・デヴルー
    展示室3

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

銘文:"Ceste ymage donna ceans Madame la Royne Jehanne devreux, Royne de France et de Navarre Compaigne du roi Challes le XXVIIIe jour d'avril l'an MCCC XXXIX".