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スパルタクス

© 2011 Musée du Louvre / Thierry Ollivier

彫刻
19世紀のフランス

執筆:
Montalbetti Valérie

スパルタクスは、ローマに抵抗して奴隷たちによる軍を立ち上げた反逆剣闘士で、紀元前71年にクラッススによって敗北するまで多くの勝利を上げ続けた。ここでは自らの鎖を打ち砕いたばかりの姿が表現されている。激昂した様子で両腕を交差し、彼は復讐に思いを巡らしている。政治的に巧妙に利用することにより、この彫刻は1830年7月革命の栄光の日々の象徴となった。

歴史

フォヤティエは1827年のサロンにスパルタクスの石膏原型を展示しており、その時のカタログには、「トラキアの皇子スパルタクスは、ローマ人の奴隷となり、剣闘士としての下級の職業に従事するよう宣告された。牢獄から逃げ出し、彼は反逆者たちの軍隊を立ち上げ・・・ローマの壁に至るまで、恐怖をもたらした。自らの手かせを打ち砕いた瞬間が表現されている。」と書かれている。スパルタクスの物語はギリシア人作家プルタルコス(46年頃‐125年頃)による『英雄伝』の中で語られており、プルタルコスはこの中で著名なギリシア人とローマ人の間における比較を打ち立てている。

厳格な表現

彫刻はすぐさま多大な成功を博した。一部の人にとって、この作品は新古典主義の彫像の生まれ変わりと見なされている。実際に作品は古典的な規範に応じており、スパルタクスは古代の英雄像のように裸体で表現されている。威厳に溢れた作品は、彫刻の次元と、作品が作り出す印象との間の相関関係を確立する偉大な様式に合致している。更に作品は、間違いなくカノーヴァの彫像、とりわけ《ダモクセノス》(ローマ、ヴァチカン美術館所蔵)から感化を受けており、同様のポーズを取り、緊迫した筋力の逞しい集中力が備わっている。
一方で、抑えられた怒りを示した非常に特徴的なしぐさに見られる人物像の表情豊かな特徴は、しばしばロマン派の感性に結び付けることが出来る。

政治的利用

作品の成功はその主題にも起因している。スパルタクスは彫刻作品には特に珍しい図像学で、そこにはシャルル10世政体に対する異議の象徴を見ることができるが、それは芸術家の当初の意図ではなかったものと思われる。フォヤティエは、作品の原型を1822-1825年にかけて友人の資格で滞在していたローマのヴィッラ・メディシスで制作した。そしてその原型を1827年のサロンで発表し、その後王室の管理局から大理石像の注文を受けている。彼が彫刻を完成した際、栄光の3日間(1830年の7月革命の三日間に与えられた名前)によってシャルル10世政府は既に打ち倒されていた。折りよくフォヤティエは、フランス革命の最後の日に当たる1830年7月29日という制作年を付けることによって、スパルタクスを共和国のイコンとしたのである。

出典

- BRESC G., PINGEOT A., Sculptures des jardins du Louvre, du Carrousel et des Tuileries (II), Paris, 1986, p.195-197.

- Maestà di Roma, da Napoleone all'unità d'Italia, catalogue d'exposition, Rome, 2003, n 25, p.460-462.

- CHAUDONNERET M.-C., L'Etat et les artistes. De la Restauration à la monarchie de juillet (1815-1833), Paris, 1999, p.97.

- ChAMPION Jean-Loup (dir.), Mille sculptures des musées de France, Paris, 1998, p.251.

作品データ

  • ドニ・フォヤティエ

    スパルタクス

    1830年

    1828年11月18日、王室管理局による注文1832-1877年にチュイリュリー宮殿に配置

    パリ

  • カッラーラ産大理石

    高さ2.12m、幅0.63m、奥行き0.97m

  • 1877年12月3日にルーヴル収蔵

    C.C. 259

  • 彫刻

    リシュリュー翼
    地上階
    ピュジェの中庭
    中庭

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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