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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>セクメト女神の彫像
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セクメト女神の彫像
© 2006 Musée du Louvre / Christian Décamps
古代エジプト美術
宗教と葬祭信仰
この巨大な座像は、女体と獅子の頭をもつ「力に溢れた」セクメト女神の彫像である。頭上には、コブラの形をした聖蛇、ウラエウスがついた太陽円盤を掲げ、頭部には獅子の鬣と女性の頭髪がしっくりと溶け合っている。椅子の前面には「女神に愛されたアメンヘテプ3世」という銘が刻まれている。ルーヴル美術館で保存されているこの種の像のなかで、最も優れた作例だと言える。
傑作
エジプト学で有名な世界の美術館には、少なくとも一体はセクメト像が収蔵されているほど、セクメト像の数は多い。黒っぽい閃緑岩の一本石に彫られたこの像は、巨像シリーズに分類され、頭部の仕上がりや椅子の装飾に見られる質の高さは、確かな技術に裏打ちされている。19世紀に丁寧な修復が施され、脚と椅子の右角に、石が装入された痕跡がある。椅子の正面には、左右対称に「偉大なるセクメト神に愛されたアメンへテプ3世に、永遠の生命を授ける」と刻まれている。また19世紀にこの彫像を購入した富裕なフォルバン伯爵は、自分の名前を背面支持柱に彫らせている。
二重人格
女神は、体に密着し滑らかで踝まである衣装を全身にまとい、ウセク首飾りで身を飾っている。怪物とはほど遠く、鼻面のまわりに環状に広がった鬣が、女性らしい毛髪と見事に調和している。頭には太陽円盤をつけ、そこから聖蛇ウラエウスが飛び出している。二面性を備えたその姿は、女神の二重人格と移り気をよく表現している。恐ろしく残忍な女神となって、怒り、荒れ狂うこともあれば、気が鎮まっている時は、エジプトとファラオの守護神にもなる。ここでは装飾が施された玉座につき、左手に生命を象徴する記号を持ち、気が鎮まっている時の姿で表されている。
国王の計画
アメンへテプ3世は、テーベの西岸にある「永遠なる城」(葬祭神殿)のために、セクメト像を大量に彫らせたが、その後、彫像はエジプトの様々な神殿に四散して、再利用されることになる。数百体ものセクメト像の彫像の存在から、当初、365体を一揃いとし、王の神殿には二揃いあったものと推測されている。それぞれの彫像の前では、星や太陽の運行にしたがって、日々の儀式が行われていた。ナイル川流域の安定は自然現象にかかっていたので、安定を保証することが自らの責務であると信じていたファラオ、アメンヘテプ3世は、まさに石造彫刻の貯蔵庫といえるほど大量に彫像を彫らせて、国を守ろうとした。
出典
- Aménophis III, le Pharaon soleil, catalogue de l'exposition, Editions de la Réunion des musées nationaux, Paris, 1993, p. 189.作品データ
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セクメト女神の彫像
新王国時代、第18王朝アメンへテプ3世治世下(前1391-前1353年)
カルナク、ムウト神殿出土
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閃緑岩に彫刻(丸彫り)
高さ2.29m、幅0.61m、奥行き1.05m
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1817年にフォルバン伯爵から購入
A 2
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シュリー翼
1階
神殿
展示室12
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
