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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>ダ・クーニャ枢機卿の紋章入り筆記用具入れ
ダ・クーニャ枢機卿の紋章入り筆記用具入れ
© 2005 Musée du Louvre / Peter Harholdt
工芸品
18世紀:ロココ
筆記用具入れは、王御用達の金銀細工師で彫刻師のトマ・ジェルマンが、輸出用に制作したものである。そこにはポルトガル王室の一員、ダ・クーニャ枢機卿の紋章が入れられている。非常に大きなこの金鍍金銀の筆記用具入れは、熟練した、そして最高に豊かな細工を我々に示してくれる。全体が曲線的で鋸歯状の葉飾りで覆われたこの作品は、ロカイユ様式、そしてその様式を各地に広めるのに、トマ・ジェルマンが果たした役割をよく示している。
ダ・クーニャ枢機卿に贈呈された作品
ダ・クーニャ枢機卿の紋章は、未だに枢機卿の帽子の裏に読み取ることができる。ここでは台座の脇に入れられている。この紋章は、同じくルーヴル蔵の赤色のモロッコ革製のケース(当初のもの)の、蓋の上にも見受けられる。ポルトガルの名門の家系出身の、ダ・クーニャ枢機卿は、フランス王室付きの外交官、ルイス・ダ・クーニャ(1749年パリにて死亡)の親族であった。枢機卿はこの品を授かることができた。実際、パリ市が数回にわたって、トマ・ジェルマンに注文した金銀細工の筆記用具入れを、贈呈していたことが分かっている。パリの金銀細工師たち、特にジェルマン一族は、外国人の注文主のために多くの作品を卸していた。これらの通商のおかげで、ロカイユ様式はヨーロッパ全体に伝播した。
ロカイユ様式の筆記用具入れ
この作品は、曲線的な台の上に、筆記用の異なる容器や用具がのる形で構成されている。中央には、鈴がそびえるスポンジ入れがあり、その両脇にはインク入れと、砂入れ(砂はインクを乾かすのに使う)が置かれている。台は内旋状の脚に支えられ、全体的に刳り形が施された曲線から構成されており、全体像に動きのある印象を与えている。台の上部は、溝彫りと非常に浅い浮き彫りで表わされたアカンサスの葉で覆われている。台の中央には、構築的な台座の形を取り入れたスポンジ入れがあり、そこには細やかな彫金を施された彫刻的なアカンサスの葉が側面に添えられ、スポンジいれをインク入れと砂入れに繋げている。この二つの容器は、表全体が螺旋溝彫りに覆われ、蓋にはブドウの房を象ったこじりのツマミが上部に付いている。これらの装飾はすべて、細かく自然な描写で表現されており、ロカイユ様式の装飾に繰り返し見られるもので、これと同じ時期にトマ・ジェルマンが制作した、金銀細工のテーブルセットの作品にも見受けられる。非常に洗練されたダ・クーニャ枢機卿の筆記用具入れは、ジェルマンの卓越した技術をよく示す作品である。
出典
- Département des objets d'art, in Revue des Musées de France, 1957, pp. 128-129.作品データ
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トマ・ジェルマン
ダ・クーニャ枢機卿の紋章入り筆記用具入れ
1746-1747年
ギュスタヴとロベール・ド・ロスチルドのコレクション
パリ
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金メッキした銀
高さ24.50cm、幅50cm、奥行き32cm
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1956年、カッセル・フォン・ドーン男爵夫人の寄贈
OA 9941
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
