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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>トリトンに世話をされるアポロンの馬
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トリトンに世話をされるアポロンの馬
© 1994 Musée du Louvre / Pierre Philibert
彫刻
17-18世紀のフランス
このテラコッタ像は、ヴェルサイユの庭園の、ジラルドン作の群像《ニンフにかしづかれるアポロン》の近くに置かれた大きな大理石像の模型である。構図の古典的均衡が、反り返る馬の荒々しさやトリトンの急激な勢いに見られるバロック的表現と調和している。絡み合った体の曲線が旋回するような雰囲気を作り上げている。
大きな大理石像の模型
このテラコッタ小群像はヴェルサイユの庭園の「テティスの洞窟」内に1672年に置かれた大きな大理石像(現在「アポロンの入浴の木立ち」内)の模型である。マルシー兄弟の《馬》は、ジル・ゲラン作の《馬》と対を成すもので、この2作品は、フランソワ・ジラルドン作の群像《ニンフにかしづかれるアポロン》の左右に置かれていた。構図は、日中に太陽の車に乗って駆けた後のアポロンの休息を表す。ジャン・ルポートルの1676年の版画がそれを示している。この模型は、カルル・ドレフュス学芸員の介入で、1946年に美術商ポール・カイユからルーヴルに寄贈になったものである。
バロックの活力と古典の秩序
一方の馬が供の馬の尻に噛み付き、馬は痛さに後ろ足立ちになる。上半身人間の姿で魚の尻尾を持つトリトンがその世話をする為に立ち上がり、左腕で押さえる。もう一方のトリトンは、ホラ貝に入ったオリュンポスの神の食物であるアンブロシアを動物に差し出す。蹄で蹴られるのを避け、急に後ろに下がる。イタリア・バロック表現に近いこの像の活力は、構図の平衡と動作の統一を強要する古典の秩序と両立している。4像は調和しながら旋回する構図を成し、その中で荒々しい動きが平衡を保つ。この統率された空間の中で、神経質な筋肉がむき出している馬は、日中、空でアポロンの車をひく時の野性的なエネルギーを見せながら足踏みする。首が長く伸び、鬣は震え、鼻や目は膨張している。馬の反応のせいでトリトンの体が急に飛び上がる。肩が作る強い対角線と背中の彎曲がそれを示す。体と腕の曲線、尻尾のうねり、貝の曲がりくねりが旋回するような雰囲気を作り出す。トリトンはガスパールが制作したのであろう。深く畝を作る力強い筋肉質の体は、《ベルヴェデーレのトルソ》(ヴァティカン)に想を得たもので、ガスパールはこのトルソについて1669年末にアカデミーで講演をしている。この古代の大理石の断片は、アーティスト達や好事家達を魅了したが、珍しいことに、完全な姿になるように修復されたことは無く、彫刻家にとってはギリシア美術の粋であり続けた。馬の方はバルタザールの手によるものであろう。これらの像の間には正に対話があり、一人目のトリトンの体は上昇する螺旋を描き、これは反り返った馬の頸と頭へとつながる。
にわかな成功と永い影響
群像は直ぐに成功となり、そのおかげで、マルシー兄弟はヴェルサイユのラトナの噴水の注文を得た。フランスの大寓話作家ラ・フォンテーヌは、アトリエで原型を見たあと、「プシュケとクピドの恋愛」(1688年)の中でこの群像に数行を捧げている。《アポロンの馬》は、アントワーヌ・コワズヴォ作《名声の馬》(1701-1702年、ルーヴル美術館)やギヨーム・クストゥー作《マルリーの馬》(1743-1745年、ルーヴル美術館)に見られる様に、フランスの騎馬像の構想に影響を与えた。
出典
- HEDIN Thomas, The Sculpture of Gaspard and Balthazar Marsy, Missouri, 1983, p. 41-52 et p. 133-139.作品データ
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ガスパール・マルシーとバルタザール・マルシー
トリトンに世話をされるアポロンの馬
1667年頃
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テラコッタ
高さ0.37m、幅0.35m、奥行き0.29m
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1946年ポール・カイユにより寄贈
太陽の馬
R.F. 2578
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リシュリュー翼
1階
17世紀のテラコッタの間のエントランス
エントランス
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
