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作品 ピクシスとオイノコエ形の蓋

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : ギリシア美術の起源(前3200-前720年)・青銅器時代と幾何学様式(前7-前6世紀)

ピクシスとオイノコエ形の蓋

© 1993 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
ギリシア美術の起源(前3200-前720年)・青銅器時代と幾何学様式(前7-前6世紀)

執筆:
Kardianou-Michel Alexandra

この大型のピクシスは、化粧小箱というより骨壷のように見える。胴部の完全な球体には2つの把手が付いている。壺の表面は、線により区切られた一帯に配置された、メアンダー文、狼の牙、山形模様、杉綾模様などの幾何学模様の柄にて覆われている。把手の間は、2匹の馬に挟まれ、背景に影線が付けられたメアンダー文にて装飾されている。中景に追いやられた、雄鹿や、おそらくライオンまたは犬などのほかの動物は、把手の下に表れている。

線の調和

前11世紀半ばから10世紀頃(前1050-900年)、ミノアとミケーネの作品と一線を画す「原幾何学様式」と呼ばれる様式が出現した。これらの壺は、最も頻繁に首の下の部分と一部の胴部を占める、光沢のある黒色釉薬で描かれた同心円と半円、波線、直線にて装飾されていた。

純粋な様式

純粋で、そして頻繁に厳格なこの様式の絶頂期は、9世紀と、とりわけ前8世紀のアッティカ地方に位置している。前期幾何学様式時代は前980年から850年、中期幾何学様式時代は前850年から770年に位置する。表面は、まとまって配置された幾何学様式の柄にて覆われ、レパートリーは様々な柄(三角、ギザギザの線、鉤、菱形、メアンダー文)により少しずつ豊かになった。それらの柄は、明るい一帯と暗い一帯の完全なバランスを作り出す、帯状に配置された金属性の反射を伴った、光沢のある黒い釉薬にて壺の表面一帯を占める事になる。これらは、壺の形と完全に合致している。モチーフの形と装飾もまた、完全に調和している。そして装飾は、その形に従っている。常に明確で簡潔な装飾は、確実にコンパスを使用し描かれ、とても正確な格子縞は、定規を使い描かれたと思われる。

生き物が描かれた場面の最初の例

頻繁に使用された柄であり、上流階級の象徴である馬は、線の単純を幾度か断ち切るが、その存在が人間のものと混合され、意味を持ち重要な役割を担うのは後になってからである。生き物が描かれた場面は、埋葬や、戦車の行進の場面や、航海や海戦の場面と共に、後期幾何学様式時代(前775年頃)に出現した。幾何学模様で装飾された壺の生産は、複数の地方にて証明されている。それらは通常、装飾のなかに統一感が見受けられるが、柄の順序付けはないように見受けられる。最も頻繁に使用された形は、クラテル、アンフォラ、水がめ、異なった形のオイノコエや椀などである。

出典

- DENOYELLE Martine, Chefs-d'œuvre de la céramique grecque dans les collections du Louvre, Réunion des musées nationaux, 1994, p. 16, n° 3.

- COLDSTREAM J.N., Greek Geometric Pottery, Methuen, 1968.

- BOARDMAN J., Aux origines de la peinture sur vase en Grèce, Thames & Hudson, 1999.

作品データ

  • ピクシスとオイノコエ形の蓋

    第二中期幾何学様式時代(前800年頃)

    ディピュロンの墓地

    アテネ(ギリシア)

  • 陶土、釉薬、泥漿、線画、輪郭を描いたデッサン

    高さ35.50cm(蓋を含めた高さ55.50cm)直径38.20cm

  • 旧フォウヴェル・コレクション、1817年購入

    A 514

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    2階
    ギャラリー・カンパーナI ギリシャ陶器 幾何学様式時代と東方化様式時代
    展示室40

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
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月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

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