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作品 ファラオ・アコリス(ハコル)の名を刻んだスフィンクス王

古代エジプト美術部門 : 宗教と葬祭信仰

ファラオ・アコリス(ハコル)の名を刻んだスフィンクス王

© 1993 RMN / Christian Larrieu

古代エジプト美術
宗教と葬祭信仰

執筆:
Labbé-Toutée Sophie

このアコリス王のスフィンクスは、先代のネフリテス(ネフアアルド)王とペアーで作られた。2体ともイタリアで見つかり、エジプトから一緒に運ばれてきたものではないかと推測されている。両王ともわずか数年しか君臨しなかったので、数体のウシャブティ(埋葬用の死者を模った小像)を除けば、この像は現在残っているこの王たちを表した唯一の作品である。

アコリス王の肖像

このスフィンクスは第29王朝のアコリス王を表している。エジプトの歴代の王のうち最後のエジプト人ファラオの一人であるが、この王のことはあまりよく知られていない。一方で、王を表したこの彫像の方は、ヨーロッパで最も古くから知られていたエジプトの美術品の一つで、16世紀初頭からローマに存在していたことが実証されている。まずカピトリーノの階段、後にヴィッラ・ボルゲーゼの庭園に飾られ、おそらくこの時代にネフリテス王のスフィンクスと共に噴水の装飾として使われたのではないかと推測される。胸の下部の穴はその時に開けられたものだろう。

人頭獅子身の合成動物

このスフィンクスは、よく見かける「伏臥(ふくが)」スフィンクスに分類される。人頭獅子身からなる合成動物は、台座の上に伏して、両前脚を前に伸ばし、尾を片側に巻いている。頭につけた縞模様のネメス頭巾から頭髪が見え、額の上にはコブラの形をしたウラエウスがのっている。末期王朝時代の様式を告げる太い首、肉付のいい頬に注目したい。鼻は修復されたものである。

他の作品のモデル

台座の側面に、王のいくつかの称号からなる銘文がヒエログリフで刻まれている。古い写しをもとに銘文の一部が復元されだが、古典様式に従った銘の所々に、一連の奇妙な記号が挿入されているのが見える。これは、ルネサンス後に恣意的な修復を行った時のものである。カルトゥーシュ(王名が記入された長楕円形の枠)の中の小さな蜂の図からこの奇妙な記号の年代を推定することができる。このように平面的に表された小さな蜂の図像は、ナポレオン1世への称賛を表している可能性もあるからだ。
この彫像は、ルネサンス時代の数々の作品でもモデルとして使われており、西洋できわめて早い時期から関心を持たれていたことを物語っている。

出典

- HUMBERTJ.-M., PANTAZZI  M. et ZIEGLER C., Egyptomania, catalogue de l'exposition, musée du Louvre, Editions de la Réunion des musées nationaux, Paris, 1994.

作品データ

  • ファラオ・アコリス(ハコル)の名を刻んだスフィンクス王

    末期王朝時代、第29王朝、アコリス王治世下(前393-前380年)

    イタリア、ローマ、おそらくイゼアム・デュ・シャン・ド・マルス、後にカピトリーノの階段、そしてヴィッラ・ボルゲーゼの庭園にあったもの

  • 玄武岩 彫刻(丸彫り)

    高さ78.5cm、幅151cm、奥行き44cm

  • 1807年にボルゲーゼ旧コレクションから購入

    A 27

  • 古代エジプト美術

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
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開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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