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フランス国王聖別式用の剣と鞘

© 2011 Musée du Louvre / Philippe Fuzeau

工芸品
初期中世

執筆:
Barbier Muriel

フランス国王の聖別式で用いられた剣は、フランス革命後、それまでサン・ドニ修道院宝物室に保管されていた他の儀式用道具とともに、ルーヴル美術館へ収められた。柄頭の装飾のなかには10、11世紀に遡る部分もあり、本作品はフランス王権の象徴として現存最古の部類に属する。

王権の象徴

サン・ドニ王立修道院が保管していた王権の象徴は、ランスで執り行われるフランス国王の聖別式で用いられた。儀式の初めに、王は拍車と剣からなる騎士の象徴を受け取り、剣は儀式の間中、高官が切先を上に向けてささげもつ。サン・ドニ修道院宝物室には中世の剣が数多く収められていたが、ルーヴルの所蔵する本作品がかの有名な「ジュワユーズ」〔「喜ばしい」の意〕だと思われる。

《ジュワユーズ》

シャルルマーニュ〔カール大帝〕の剣は、ただ1振りのみ、フランス国王聖別式用の剣として知られる。「ジュワユーズ」と名づけられ、早くも武勲詩の中で謳われている。この剣は1179年に行われた国王フィリップ・オーギュストの聖別式で使われた可能性もあるが、記録に現れるのは1271年のフィリップ3世豪胆王の聖別式以降である。

異なる時代の様々な技法

剣は、多様な部品の組み合わせからなる。柄頭の両面には、形押しによる向かい合った鳥の飾りがほどこされるが、この鳥には10、11世紀のスカンディナビア半島の装飾モチーフとの類似が見られる。2つの鍔には、12世紀の作と考えられる様式化された有翼のドラゴンがあしらわれている。菱形のモチーフで覆われた金の柄は、13世紀または14世紀の作だと思われる。百合の花を刺繍した長い鞘は、1825年に国王シャルル10世の聖別式に際して加えられた。鞘の最古の部分は、1つは、線細工の台座に石類を嵌めるという13世紀後半特有の装飾をほどこした大プレートの部分、もう1つは留め金の部分である。
この剣はかなり手を加えられているとはいえ、フランス国王聖別式に用いられた道具の華麗さを物語ることにかわりはない。

出典

- Regalia : les instruments du sacre des rois de France, les honneurs de Charlemagne, Éditions de la Réunion des musées nationaux, Paris, 1987, pp. 91-92.

作品データ

  • フランス国王聖別式用の剣と鞘

    10-11世紀(柄頭)、12世紀(鍔)、13世紀(柄)、19世紀

    フランス、サン・ドニ修道院宝物室

  • 金、鋼鉄、ガラス玉、銀に金鍍金、カボション〔半球形に研磨したもの〕、石、ビロードに刺繍

    高さ1.05m、幅0.22m

  • 1793年中央美術館〔ルーヴル美術館の前身〕に寄託

    《ジュワユーズ》または《シャルルマーニュの剣》

    MS 84

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    シュジェール
    展示室2

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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