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作品 ブルゴーニュ公ジャン無畏公(在位1404-1419年)の肖像つき指輪

工芸品部門 : 中世

ブルゴーニュ公ジャン無畏公(在位1404-1419年)の肖像つき指輪

© 2003 RMN / Jean-Gilles Berizzi

工芸品
中世

執筆:
Isabelle Balandre

ブルゴーニュ公ジャン無畏公(1371-1419年)の肖像を象った宝石で飾られた、金の指輪である。この装身具は、彫金やエマイユ、宝石や飾石細工など様々な技法を駆使して精巧に作られており、15世紀の宮廷美術に見られる洗練された趣味を反映している。

忠実な肖像

ジャン無畏公は、有力で野心的なブルゴーニュ宮廷の一員である。国王シャルル6世の弟オルレアン公ルイ暗殺の首謀者だが、ジャン無畏公自身も、アルマニャック派〔オルレアン派〕とブルゴーニュ派の対立の禍中で暗殺された。
公の胸像は右向きの側面観肖像で、15世紀初めに流行した帽子を被っている。この忠実な肖像は、『驚異の書』の写本装飾に見られる君主の肖像に似ている。同写本は1410年頃制作され、現在フランス国立図書館に所蔵される。このかなり大きな指輪は、おそらくブルゴーニュ公ジャンの持ち物だった。そもそも、この人物はこうした装身具を好んだことが知られている。公の墓(ディジョン美術館)は、両手にいくつもの指輪をはめた同公の像で飾られているからである。
 

様々な技法の組み合わせ

顔は白瑪瑙を彫ったものであり、ジェット〔黒玉〕の帽子はルビーで飾られ、衣服はエメラルドで、毛皮を模したベージュの瑪瑙の襟がついている。この指輪を制作するにあたって、彫金やエマイユ、飾石の彫刻といった技法が組み合わされている。指輪の外側と内側には、黒エナメルで銘文が彫られている。外側の銘文は残念ながら完全に消えているが、内側にゴシック書体で刻まれたラテン語銘文のいくつかの文字は、今でも見える。「本当に、この人は神の子だった」という、イエスの死後に百卒長の1人がもらした言葉である(マタイによる福音書27章54節、マルコによる福音書15章39節)。一方宝石の裏側には、彫ってオレンジがかった黄色のエナメルをほどこした鉋がはっきりと認められる。このエンブレムは1406年以降ジャン無畏公が使っていたものである。銘句は中世末に広く用いられていた。
カメオで飾られたこの種の指輪は、当時大変に流行していた。公の伯父ベリー公ジャンも、2つ所有していたことが知られている。金と色石の組み合わせは伝統的なものだが、この装身具には1400年頃の様式に見られる豪華で洗練された嗜好が現れている。
 

作品データ

  • ブルゴーニュ公ジャン無畏公(在位1404-1419年)の肖像つき指輪

    1410年頃

    ギルーおよびモンテスキュー・フェザンサック・コレクション旧在

    フランス

  • 金、瑪瑙、ジェット〔黒玉〕、エメラルド、ルビー、金地に半透明エナメル

    高さ1.50cm、直径2.30cm

  • 1951年ルーヴル美術館友の会を通じて匿名の寄贈

    OA 9524

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    シャルル5世の王笏
    展示室4

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

銘文:Vere [filius Dei erat] iste(「本当に、この人は神の子だった」マタイによる福音書27章54節)