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作品 ブルボン家アンリ2世、コンデ王子(1588−1646年)の横臥像原型

彫刻部門 : 17-18世紀のフランス

ブルボン家アンリ2世、コンデ王子(1588−1646年)の横臥像原型

© 1994 Musée du Louvre / Pierre Philibert

彫刻
17-18世紀のフランス

執筆:
Montalbetti Valérie

詳細が細かく表された古代風の鎧をつけ、コンデ王子は悠長にポーズをとる。百合の花の紋章が王家の位を表している。生きた姿で肘をつく横臥像の伝統は16世紀に遡る。ゲランは力強いモデリングで、人物に真の存在感を与えている。表情には憂愁が少々見られる。

珍しい原型保存

このテラコッタ像は、コンデ王女がジル・ゲランに1646年から1651年の間に注文した、夫のブルポン家アンリ2世の大理石製横臥像の為の、縮尺3分の1の最終原型である。横臥像はヴァルリーの教会(ヨンヌ県)の中に設置されることになっていた。この小像の表面には大理石像に拡大制作するための方眼の線の跡があり、台(プリンス)の上には尺度が刻印されている。この種の作品は殆ど保存されていない。第一に材質が壊れやすいということ、次に制作の準備段階のものなので彫像完成時には壊されるという理由があげられる。ゲランのアトリエの目録が示す様に、彼は原型を保存することを常としていた。この習慣は当時普及し始めていて、同時代のジャック・サラザンやフランソワ・アンギエの手による原型が残っている。

肘をつく横臥像

王子は生きた姿で表され、古代の鎧姿で、左腕の上によりかっている。気品良く平静な風情で、悠長に脚を組んでいる。肘をつく横臥像はフランスでは16世紀に登場する。彫刻家は明らかに、有名な前例である、1世紀前に制作された《シャボ海軍元帥の肖像》(M.R. 1579)に想を得ている。だが、シャボが当時の武具をつけているのに対して、コンデ大公は古代風な姿で表されている。

王家の血筋の王子を表す古代風表現

故人はフランス宮廷の重要人物の一人で、王家の血筋を引く第一王子で軍の総監である。一頃は、アンリ2世の跡継ぎが無く王位を継ぐ可能性があった。故人は大コンデ(ルーヴルのコワズヴォ作肖像M.R.3343)の父である。彫刻家は、ローマ皇帝の戦いの衣装を着せ、グリフォン(ライオンの体に鷲の頭と翼をもつ架空の動物)の飾りのついたランブルカンの鎧、脚当て付きのサンダル、肩にフィブラで留められた将軍用マント、そして指揮棒を持たせる。腰の小舌状帯には血筋を示す王室象徴の百合の花模様が飾られている。彫像の背中にはギリシアのスフィンクス(頭と胸は若い娘で、ライオンの体に鷲の翼)と豊かな羽飾り付きの見事な兜が彫られている。彫刻家は、力強く鮮明なモデリングで、この人物に生気を吹き込んでいる。トルソと腕の力強い筋肉、緊張した手とこめかみの静脈筋の盛り上がり、非常に個性的な顔が特徴である。目は、縁取りや目尻の皺により歳や疲れが強調されているが、下を向く視線と共にこの王子に憂愁の表情を与えている。
ゲランの材質感への関心は、深くプリーツを彫り込んだドレープの扱いやランブルカンの革の紐の誇張されたカールに見られる。ルーヴル美術館には同じアーティストの手によるもう一つの重要な墓碑の《ヴィュヴィル公夫妻の墓》( L.P. 412 ; L.P. 413)が所蔵されている。

出典

- GLASS-FOREST Marie-Thérèse, « Un don de la Société des Amis du Louvre : le Modèle de la statue funéraire d’Henri II de Bourbon-Condé de Gilles Guérin », in Revue du Louvre, Paris, 1993, n° 2, pp. 27-51.

- Nouvelles acquisitions du département des sculptures (1992-1995), musée du Louvre, Paris, 1996, n° 19.

作品データ

  • ジル・ゲラン、パリ1611年又は1612年-パリ1678年

    ブルボン家アンリ2世、コンデ王子(1588−1646年)の横臥像原型

    コンデ王女シャルロット゠マルグリット・ド・モンモランシー(1594-1650年)がヴァルリーの教会(ヨンヌ県)の夫の墓の為に、1646年から1651年の間に注文した大理石製横臥像の縮尺3分の1の最終原型

  • テラコッタ

    高さ29cm、幅61cm、奥行き13cm

  • バイユール侯爵コレクション。1992年ルーヴル友の会寄贈

    R.F. 4400

  • 彫刻

    リシュリュー翼
    1階
    サラザン
    展示室18b

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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