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作品 ベオティア板付フィブラ

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

ベオティア板付フィブラ

© 2002 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

このブロンズ製フィブラはベオティアのテーバイ付近の女性の墓にて発見された。制作年代は、紀元前700年頃とされる。その板の部分は、線刻された柄で装飾され、依然として幾何学様式の陶器のレパートリーに着想を得ている。しかしそこには、東洋風の影響が既に刻み込まれている。そのうちの一面には、鳥に伴われた牧草を食べる馬が描かれている。その裏面には鳥と魚に囲まれた船が表現されている。この構成と帆装の加工は「船の巨匠」に帰属される、他のフィブラにより知られている。

ベオティア製フィブラの生産

これらのフィブラはブロンズで製作されている。というのも鋳造直後のこの合金の色合いは、金色に近いからである。これらの装身具の部品は、チュニカの布地を体に調整させることを可能にする。それらのいくつかは、神殿に捧げられた。これらは、この大型板付フィブラのように墓にても発見された。このフィブラは、他の三つのブロンズ製のフィブラ、二つの雌鹿の小像、陰刻宝石と幾何学模様で装飾された金の薄片と共に、ベオティアのテーバイにて発見された。このフィブラの巨大な大きさと形は、ベオティア産の板付フィブラの特徴である。主要な部品は、細かい線刻の装飾がされた四角い板である。その内側の端は、針を収納する役目を担っている。その針はこの板と弓形の重なった四つの貝殻によりつながっており、二重の螺旋のばねにより連接されている。これらの貝殻には、線とジグザグが彫刻されている。

物語絵と動物装飾

この板に彫刻された装飾は、動物と物語絵の主題が混合されている。その裏には、牧草地にいるような、頭を下げた馬が表現されている。その脚の間には、翼を広げた鳥がいる。その場は、星、ジグザグ、山形模様などの付属的な柄にて埋め尽くされている。その裏面は六人の船員により運行される帆装する船がある。それはジグザグの波の上を航行し、鳥と魚により空と海に囲まれている。この場面は、紀元前8世紀後期にギリシアのアルファベットの発明により、転写された英雄の叙事詩のいくつかのエピソードを詳述したように思われる。でなければ、現実的な現代の場面を思い浮かばせるものであろう。というのも当時、ギリシア人は、新しい都市を開拓するための豊かな海岸を探索する、地中海の冒険的遠征を企てていたからである。この構成と帆装の加工は「船の巨匠」に帰属される、他のフィブラにより知られている。

幾何学様式の伝承と東洋化の影響の間の作品

紀元前700年頃に制作されたこのフィブラは、二様式の傾向の間、二つの時期の転換期に位置する。このブロンズ鋳金師は、幾何学様式時代の陶器の装飾レパートリーを大いに引用している。「キャンディー形」をした頭部の馬、戦艦、ジグザグ模様は、紀元前8世紀に製作されたディピュロンのアッティカの壺より引用した。この装飾はまた、交易により紀元前7世紀初期より地中海沿岸で広く普及された、東洋モデルの増大する影響を残している。幾何学様式の装飾用語は、実存する動物や空想の動物などの近東に由来する主題と、職人が好んだ移動する動物と牧草を食べる動物のフリーズと共に組み合わされた。

出典

B. Schweitzer, Die Geometrische Kunst Griechenlands, 1969, p. 219-225.
C. Blinkenberg, Fibules grecques et orientales, 1926, p. 147-182.
M. Collignon, "Note sur des fibules béotiennes à décor gravé", Mémoires de la Société Nationale des Antiquaires de France 55, 1896, p. 159-179.

作品データ

  • 「舟の巨匠」

    ベオティア板付フィブラ

    紀元前700年頃

    テーバイ(ベオティア、ギリシア)付近の墓にて発見

    ボエオティア、ギリシア

  • ブロンズ、鋳造、槌打ち、線刻

    高さ12cm、幅27.5cm

  • 1909年メニャン氏遺贈

    Br 1880

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
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開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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