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作品 ペプロフォーレ

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

ペプロフォーレ

© 2005 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

執筆:
Julie Becq

紀元前470年頃ギリシアの異なる地方に相次いで出現したこれらのペプロフォーレ(ペプロスを着用した女性)の人形は、紀元前480年から450年代の大型彫刻の反映を受けている。これらは、故人の付添い人、守護者として供えられた墓の中、そしておそらく神への奉納物として捧げられた神殿にて発見された。

厳格様式の人形

正面を向いた姿勢で、水平な肩、軽く曲げられた左足をもつこの若い女性は、厳粛な様子で表れている。彼女の名は彼女が着用するペプロスから命名された。そこにはアポプティグマを形成するため、胴の辺りで折り返された長方形の布が表れている。この衣装は、その左側が内側に折りこまれ、その上に重ねられた右側より取り外され、その部分はフィブラ(ここでは見当たらない)にて肩に固定されていた。この着衣は滑らかな平面を作り上げる。紀元前480年よりこれはキトン、アルカイック時代にはヒマティオンに取って代わった。そのなかで装飾要素は簡素な芸術の推進のため薄らいでいった。コレーの愛想の良い人相は、笑顔のない表情に取って代わった。厳格様式と言われる紀元前480年から450年の間を含むこの時代のギリシア美術は、ペルシア戦争の終結に始まり、クラシック時代初期に相当する。

人形の役割とベオティア製品の特徴

ペプロフォーレの人形は、おそらく豊饒と保護に関連した神を表現したのであろう。しかしそれがどの神であったかは定かではない。この人形は特に一時的な儀式などの際、神に奉納品として神殿に捧げられることもあれば、最も不安な過程を通過する際に死者に伴うものとして墓に入れられたことから、これらの場所で発見された。ベオティア製のこの人形は、紀元前5世紀中期より見受けられる高い基盤により見分けが付く。そして時にはその聖なる意味を強調する、後ろが尖った三点で表されたポロスにても区別が付けられる。世紀末にはこれらは次々に、「豪華な髪形」と呼ばれるいくつかのカールのかかった毛束と三つ編みで模られた髪形の人形に取って代わった。これらの人形は頻繁に奉納品を持参していた。それはこの人形たちが神ではなく、むしろその女中の役割を担わせていたことを示している。

大型彫像の浮彫

ペプロフォーネの大型彫刻は、厳格様式の時代には多く存在した。オリュンピアのゼウス神殿の人物像の一部、またはペイディアスのパルテノン神殿のアテナ像は、その中でも最も有名な例である。しかしこれらは、新しい題材を捜し求めていた彫刻家により、紀元前5世紀後半の間減少していった。しかしながら小型彫刻の中では、ペプロフォーレは紀元前5世紀の最終四半期まで生産され続けた。大衆信心の日常的な道具で、この人形の正面に使用されている鋳型の技術により簡単に生産できるこれらの人物像は、一部の保守主義の主題であった。その証拠として、紀元前5世紀最終四半期と推測され、ベルリンに保管されている、この人形のうちの一つの画像が、ポリュクセネの墓碑に表現されている。故人は正面を向き、ほとんど蛇行した体の線をなぞるペプロスを着用している。そのアポプティグマは頭部の後ろに被り物のように折り返されている。彼女はその眼差しを、ルーヴル美術館のペプロフォーレと同じくらい荘厳な小像に向けられている。左手が置かれた人形は、奉納品のようにその正面が描かれている。

出典

- JEAMMET V. (dir.), Tanagra, mythe et archéologie, catalogue d’exposition, Editions de la Réunion des musées nationaux, 2003, n°64, p.108.

作品データ

  • ペプロフォーレ

    紀元前450年から425年頃

    ギリシアのテーバイに由来

    ベオティア(ギリシア)

  • ベージュ色の陶土、人形の正面は一枚貝式鋳型を使用、裏側に板、幅の広い長方形の空気孔、白色での下塗り髪に茶色がかった赤色、ポロス、アポプティグマの縁に赤色、ペプロスと基盤に開口部、ペプロスの縁に黄色、アポプティグマ、ペプロス、基盤に黒色

    高さ:29,50cm;幅:12,80cm

  • 1934年ポティエ氏寄贈

    CA 2968, MNB 1731, S 1652

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
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開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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