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作品 ミケーネの三体像

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : ギリシア美術の起源(前3200-前720年)・青銅器時代と幾何学様式(前7-前6世紀)

ミケーネの三体像

© 1996 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
ギリシア美術の起源(前3200-前720年)・青銅器時代と幾何学様式(前7-前6世紀)

執筆:
Isabelle Hasselin-Rous

ギリシア語アルファベットの文字との類似より「フィー」と呼ばれたこの小像郡は、前14世紀と13世紀、ミケーネ美術にて頻繁に表現された一連の作品群である。この三体像はしかしながら、2人の女性像が3人目の最も小さい女性を持ち上げる、珍しい組み合わせにより際立っている。これに対比するものがミケーネの子供の墓にて発見された。それは死の世界で子供を守る目的の、聖なる三体像のように解釈することを可能にする。

「フィー」型の人物像郡

三体像は、上半身の高さで体が結合された2つの大きな人物像と、その2人の肩の上に乗り、両脚と両手を広げ、その上に留まるため持ち上げる2人の頭に両手を置いた、最も小さい女性が組み合わさっている。大型の人物像によりはっきりと見られる、胸の先端の突出により、これらは女性であると思われる。背中にある長い三つ編みと絵の具で描かれた横線は、この判断を確実なものにする。体の形は、図式化され、全て手で型作りされた。顔は、鳥の頭部の形をしており、鼻の突出は、職人が親指と人差し指を使い粘土を抓み形作られた。両腕は具体的な形を形成せず、体に貼り付けられているようである。それは、上半身に円盤のようなこの形を与える。両脚はつながっており、下部は広がった円柱のみとなっている。濃い焦げ茶色の絵の具の線は、全体の細部を示す。目は点により示され、波線は衣装を表現する。これらの人物像の全体的な姿は、ギリシア語アルファベットの文字との類似より習慣的に「フィー」と呼ばれた。

聖なる三体像?

小さな女性像をかつぐ2人の人物像の珍しい組み合わせは、子供を守るコウロトロフェの神々のように解釈されるようになった。いくつかの類似する三体像の例は、とりわけミケーネの子供の墓にて発見された。これらは、子供を守る2人の豊饒の女神または、彼女たちがその肩の上にかつぐ若い神を表現した、聖なる三体像のように判断される。これらの奉納品は、これらコウロトロフェの神より守られた、死の世界を通過する子供に同伴するために墓所に置かれた。

ミケーネ独特の作品

これら図式化され加工された、人間の形をした人物像は、ミケーネ時代(前1450-1150年)に特徴的な作品に属している。これらは主に3つの異なった形にて表現されている。それは、その腕の位置により「フィー」、「タウ」、「プサイ」を模っている。大量生産されたこれらの小像は、その体の腕の円柱型の加工が語るよう、陶工が制作したものであった。「フィー」の型は、後期ヘラディックⅢ、A2(前1375-1300年)に初めて出現したのに対し、「プサイ」型は、その後の後期ヘラディックⅢ、B(前1300-1230年)以降に現れた。構成の複雑さから、この作品はどちらかというと前1300から1200年の間の「フィー」型の壮年期に位置づけられる。

作品データ

  • ミケーネの三体像

    前13世紀

    ミケーネ(ギリシア)?

  • 型作りされた粘土、線画、黒色絵の具

    高さ13cm、幅8cm

  • 1995年購入

    MNE 1007

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    2階
    七つの暖炉の間
    展示室74

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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