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作品 ユバ1世(ヌミディア王、紀元前60年に即位)

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : ローマ美術

ユバ1世(ヌミディア王、紀元前60年に即位)

© 1988 RMN / Pierre et Maurice Chuzeville

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
ローマ美術

執筆:
Lepetoukha C.

この印象的な髪形をもつ顔立ちはヌミディア王ユバ1世のものである。理想化された輪郭が示唆するヘレニズム時代の王家の肖像の影響は、ギリシャ・ローマの教養を身につけた彼の息子ユバ2世の統治下制作された、死後の肖像としてこの作品を見ることができる。この作品でのユバ1世は神化されユピテルと同一視されている。

衝撃的な容貌

この尊大な顔立ちは、列状に配置された螺旋状にカールする重々しい集まりを形成する豊富な髪形が最も印象的な壮年期の男のものである。この髪には王位の印の紐が巻かれている。さりげない方法で暗示された年齢が読み取れる顔を取り囲むことになる同様に豊富な顎鬚も、この人物から放たれる権威の印象を深める。

ユバ1世王

1895年の発見以来この頭部はユバ1世王の肖像というように認知されていた。彼の象徴を模った硬貨との照合はこの説を確定的なものとし、キケロを大いに驚かせた豊かな髪もこの肖像の中に見ることができる。ユバ1世は、現アルジェリアの東部にあたる北アフリカの王国、ヌミディアの王であり、コンスル(執政官)とカエサルを対立させた争いの中、ポンペイウス支持の陣に身を置いた出来事により古代ローマ史に名を挙げるようになる。紀元前46年タプソスでのカエサルの勝利は、アフリカのポンペイウス陣の終わりを告げた。そしてユバ1世は自殺を遂げ、彼の王国はアフリカ・ノヴァという名のローマ属州となり、彼の息子ユバ2世はローマに連れて行かれそこで育てられた。

死後の肖像

額の皺や頬骨の突出を強調する頬の窪により、この君主の年齢が伝わるこの肖像は、それでもなお大いに理想化されている。壮年期を捉えた高貴な輪郭と髪をまとめる紐はヘレニズム期の王家の肖像の慣わしから取り入れたものである。このギリシャ美術に大いに依存している理想的な特性は、ユバ1世の統治以降の制作のしるしである。ルーヴル美術館の肖像はローマで教育を受けギリシャ・ラテンの文化を身につけた君主ユバ2世の統治下制作された彼の父の死後の肖像であると考えられ、恐らく自分の父をユピテルと同一視することにより彼を偲んだのだろう。

出典

- KERSAUSON K. (de), Catalogue des portraits romains, I, Paris, 1986, n 54, p. 120.

- L'Algérie au temps des royaumes numides, catalogue d'exposition, Musée départemental des Antiquités, Rouen, 16 mai-27 octobre 2003 et Musée national Cirta, Constantine, 18 février-18 mai 2004, n 130.

作品データ

  • ユバ1世(ヌミディア王、紀元前60年に即位)

    紀元1世紀頃

    チャーチェル、旧カエサリア(アルジェエリア)

  • 丸彫、大理石

    高さ45cm

  • 1895年ヴェイュ調査隊

    N° d'entrée MNC 1920 (n° usuel Ma 1885)

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    ドゥノン翼
    1階
    ローマ美術 ユリウス=クラウディウス朝I アウグストゥス帝とティベリウス帝の治世 紀元前27‐紀元37年
    展示室23

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
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開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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