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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>ラメセス2世神殿の壁画
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ラメセス2世神殿の壁画
© Musée du Louvre/G. Poncet
古代エジプト美術
新王国時代(前1550-前1069年頃)
これは、ラメセス2世がアビドス(アビュドス)に造営した神殿の周壁にあった5枚の石板を繋ぎ合わせたもので、2つ続きの光景が、縦に入った銘文によって区切られている。各光景には、王が左に進み神々と対面している様子が描かれているが、神々は一つ目の場面のみに残っている。この作品の浅浮彫の優れた質、優雅な容貌、鮮やかな色彩から、ラメセス2世が作らせた傑作であることが分かる。
二つの光景
これは、礼拝堂の周壁にあった二つの光景から構成された壁画である。上部に見える、王名と植物の茎が連なったケケルを表すフリーズ(帯状の装飾)は、礼拝堂の壁一周を飾っていた。左の光景には、歩行姿の王がハゲワシに守られている様子が描かれている。右には、王が4柱の神に囲まれ、うち1柱の神は王の右に、他の3柱は左に王と向かい合っている。これらの神の名は銘文が断片的にしか残っていなかったり名が消失している場合は、かぶりものやその記章からその名が分かる。イシス女神とハヤブサの頭を持つホルス神は、王の鼻孔に生命の象徴を差し出し、もう一柱の神は、オシリス神の記章である殻竿と先端が湾曲したヘカ笏を差し出し、次いで、極めて大きい赤い太陽円盤を戴いた女神は、王に「メナト首飾り」を贈呈している。
対面
ファラオと神々が対面する光景は、ファラオの神殿の図像の中で特に重視されたテーマの一つであった。最高神官として王は、神々に敬意を表する優先権を持っており、その代わりに、エジプトの名において、神から生命を象徴する「アンク記号」を享受できると考えられていた。王と神は聖なる存在として同等に扱われ、同じ段に似た顔で描かれている。神々のつややかな横顔は尊大で優雅な感じを与え、化粧が施された目、細かく彫られた耳など、ラメセス2世の顔そっくりに表されている。王が神々に自分の顔を貸したお返しに、神々から金の首飾りと腕につける装身具を受けとって付けている。王が神と唯一異なる点は、王がウラエウスのついた青冠、つまり兜のような「ケペルシュ冠」を戴いている点だけである。
ラメセス2世治世初期の様式
ラメセス2世は、67年間君臨し、最も精力的に建造物を造営した王の一人である。白い良質な石灰岩に描かれたこの壁画は、ラメセス2世治世下初期に建立された小神殿の礼拝堂から出土したものである。この小神殿は、ラメセス2世の父セティ1世の「永遠なる城」と呼ばれるアビドスの有名な葬祭記念神殿の横に建てられている。カルトゥーシュ(王名枠)の中の王名が簡略化されて刻まれていることや浮彫の様式から、この壁画の年代を特定することができる。この時期に作られた記念物に施された繊細な沈み浮彫は、いくつかの異なった深さを巧みに活かして彫られ、さらに、鮮やかな色彩で引き立てられ、その質は最高の水準に達した。
出典
- Les Pharaons, catalogue de l’exposition, Venise, 2002, p. 392, notice n° 19.- From Babylon bis Jerusalem, catalogue de l’exposition, Vienne, 1999, p. 62-63, notice n° 81.
- Nefertari, Luce d’Egitto, catalogue de l’exposition, Rome, 1994, p. 135-137.
作品データ
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ラメセス2世神殿の壁画
新王国時代、第19王朝、ラメセス2世治世下(前1279-前1213年)
アビドス(アビュドス)、ラメセス2世が造営した小神殿から出土
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石灰岩、彫刻(浅浮彫)、彩色
縦1m、横1.35m、厚み0.14m
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1837年にミノ・コレクションから購入
B 10, B 11, B 12, B 13, B 14
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シュリー翼
1階
神殿
展示室12
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
