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作品 ルイ18世の嗅ぎ煙草入れ

工芸品部門 : 18世紀:新古典主義

ルイ18世の嗅ぎ煙草入れ

工芸品
18世紀:新古典主義

執筆:
Muriel Barbier

このルイ18世の嗅ぎ煙草入れは、王政復古時代に王立セーヴル磁器制作所から産出されたもののなかでももっとも豪華な作品である。箱本体は王の煙草入れを収めるためのものだが、箱の蓋部分に取り替えてはめ込めるように、絵付けされたミニアチュアも収められていた。当作品は、当時の王立セーヴル磁器制作所の長であったアレクサンドル・ブロンニャール(1770-1847)の指揮の下、複数の職人の介入を要した。

作品の生成

作品の生成当作品の制作起源は、王室からの注文により制作されたのか、それともアレクサンドル・ブロンニャールの個人的な発意からなのかを特定しがたいために、あまり定かではない。箱本体は、蓋にはめ込みのあるルイ18世の嗅ぎ煙草入れと、磁器に絵付けをされたミニアチュアを収めるようになっていた。ミニアチュアは8枚ずつ引き出し式の平板3枚に配置されている。この作品の生成過程には5人の人物が介入している。装飾士のジャン=シャルル=フランソワ・ルロワが全体の形状を構想し、ブロンズの細立士・彫金師であるルイ=オノレ・ボケに作品の組み立てが依頼され、エヴァリスト・フラゴナールが全体的な構図を描くのを担当し、それが、磁器にカメオを模倣した絵付けを専門とする画家のアントワーヌ・ベランジェによって磁器に絵付けされ、そして磁器の絵付師マリー=ヴィクトワール・ジャクオトーがミニアチュールを制作した。

箱本体とその図像学的構成

長方形の箱は4本の小さな、羽根のついたライオンの足に支えられ、その上には同じくライオンの頭が施されている。長い方の側面のひとつは3枚の引き出し式の平板を、見たいときに開けられるようになっている。側面と蓋の地は赤紫色。フリーズの唐草模様と星印、月桂冠の中の二重のL字(ルイ18世のイニシャル)は金鍍金装飾である。一方、蓋と3側面には古代のカメオを模倣した絵が描かれている。図像学的構成は作品自体とはまったく関係を持たないが、ブロンニャールの往年の理論-他の基底材とはちがい、磁器に施した絵は変質しない-を示している。したがって、蓋の構図は擬人化された「絵画」がブロンニャールの磁器絵付けの技術を体現し、それがそれぞれ女神キュベレからは絵画の題材、プルトンからは色を排出する金属、そして火と鍛冶の神ウルカヌスからは板と絵を付けて焼いた壷を受け取っている場面を表している。3側面にはそれぞれキュベレ、プルトンとウルカヌスの頭部が、メダイヨンのカメオの手法で描かれている。

ミニアチュア

この箱はミニアチュアの宝石箱として着想された。ミニアチュアはマリー=ヴィクトワール・ジャクオトーの手によるもので、彼はブロンニャールの磁器に施す絵の不変質性に関する考えを共有していた。その数は48枚にのぼるが、箱には24枚しか収めることができない。うち23枚は1818年と1823年の間に制作されたものとされ、残りはシャルル10世の治下、1827年と1836年の間にシャルル10世美術館に陳列するために注文された。現在これらはすべてルーヴル美術館の版画・素描部門に保存されていて、プルビュスによるアンリ4世像や、エリザベート・ヴィジェ=ルブランのマリー=アントワネット像、ジャン=マルク・ナティエのマリー=レクザンスカ像といった、王族を描いた著名な絵画を模倣したものである。これらのミニアチュアは、いささか、元となった作品が紛失した場合の非常用の複製としてとらえられており、王政復古時代には大変好まれた。

出典

Un Âge d'or des arts décoratifs : 1814-1848, Paris, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 1991, pp. 175-176.

作品データ

  • 王立セーヴル磁器制作所 ジャン=シャルル=フランソワ・ルロワマリー=ヴィクトワール・ジャクオトールイ=オノレ・ボケエヴァリスト・フラゴナールアントワーヌ・ベランジェ

    ルイ18世の嗅ぎ煙草入れ

    1817-1818年(ミニアチュア)、1819-1820年(箱)

    フランス、セーヴル

  • 硬磁、金箔を施した銀、木材、ベルベット

    高さ23cm、幅38cm、奥行き28cm高さ6.9cm、幅5.6cm(各ミニアチュア)

  • 1852年、開館と同時に君主記念美術館に収蔵

    MS 214

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    ルイ18世 ルイ18世の治世下(1814‐1824年)の作品
    展示室76

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
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開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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