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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>円盤を持った運動選手、通称「ディスコホロス」
作品 円盤を持った運動選手、通称「ディスコホロス」
古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)
円盤を持った運動選手、通称「ディスコホロス」
© 2006 Musée du Louvre / Daniel Lebée et Carine Deambrosis
古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)
このディスコホロスは紀元前4世紀初期に、ギリシア人彫刻家ナウキュデスにより制作され、今日失われたブロンズ製のオリジナル作品を複製したものである。この作品は、力を抜いた状態の運動選手の型を理想化した美しさである、ブロンズ鋳金師ポリュクレイトス(紀元前5世紀)の面影を残している。しかしその様子は、ここでは緊迫し、そしてポリュクレイトスの仕組みから大きく逸脱している。ナウキュデスは円盤を投げる直前の運動選手を捉えた。その視線の集中力と足の指の痙攣がその緊迫を語っている。
緊迫した様子を捉えられた運動選手
この円盤を投げる人の彫像は、ローマのヴィラ・ボルゲーゼの古代美術品コレクションに属していた。それは、剣闘士を中心に、他の三体の運動選手の人物像と共に配置されていた。この剣闘士の彫像は1808年頃、ナポレオン1世が彼の義理の兄弟にあたるカミロ・ボルゲーゼ公のコレクション購入の後、この作品と同時にルーヴル美術館に収集された。運動選手は、弾みをつける前の一瞬、円盤を投げる前の位置の調節をする瞬間を表現している。パチッティにより近代に付け加えられた下を向く頭をもつこの人物は、これから行う動きの明細に神経を集中している。その体は、背中の曲面、後ろに振られた左手、円盤を硬く握る指、右足の指の痙攣、地にしっかりと付けられた両足に見られる緊迫により生命を吹き込まれている。
ナウキュデスの弟子の複製品
この型の作品は、複数の他のローマン・コピーにより証明されている。それらは、アルゴスのナウキュデスに帰属する、今日失われたブロンズ製作品の複製品として認知されている。というのも大プリニウス(博物誌34巻80章)によれば、このギリシアの彫刻家は、円盤を投げる人の彫刻を制作していた。オリジナル作品は、彼の活動の最盛期であった紀元前4世紀初めの数年に制作されたのであろう。アルゴスのポリュクレイトス派の弟子であったナウキュデスは、師匠の教えに忠実であり、それはこの作品のなかで新しい形を取っている。
クラシック時代の伝承の新たな解釈
この作品においてクラシック時代の伝承は、紀元前5世紀の作品の無意識的影響のように表れている。それは、運動選手彫像の新しい着想から生まれた構成のなかで、新たな解釈がされている。ディスコホロスは、理想化された美しさ、カノン、そして力を抜いた状態の運動選手の明白な静けさにより、5世紀中期のポリュクレイトス作品の面影を持つ。その筋肉は、「ドリュホロス」やルーヴル美術館にそのローマン・コピーのうちの一つが保管されている「ディアドゥメノス」を手本とし、厚い塊として加工され、各部位ははっきりと分かれている。その肉体は、これらと同様の調和への配慮と、それに匹敵する巧みな均整の計算により確立された。しかしながらそれは、ポリュクレイトスの仕組みから、大きく逸脱している。この運動選手の人物像は、ここではその動きの緊迫と、ポリュクレイトスにより調整されたコントラポストの範囲を超える青年の姿勢により示唆される、現実的な空間のなかに位置されている。
出典
D'après l'antique, Musée du Louvre, Paris, 2000, n 21, pp. 157-158.ROLLEY Cl., La sculpture grecque. 2 - La période classique, Paris, 1999, pp. 48-49, fig. 36.
ARNOLD D., "Die Polykletnachfolge", JDAI, suppl. 25, 1969, pp. 110-150, p. 262, n D2, pl. 12A.
CHARBONNEAUX J., "Statuette d'athlète au Musée du Louvre", Monuments et Mémoires, Fondation Piot, 38, 1941, pp. 48-52, fig. 4-6.
作品データ
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円盤を持った運動選手、通称「ディスコホロス」
前390年頃に制作され、今日失われたオリジナル作品を元に作られたローマ皇帝時代の作品(紀元1-2世紀?)
イタリア
イタリア
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ペンテリコ産の大理石(アッティカ)、丸彫
高さ1.67m
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旧ボルゲーゼ・コレクション、1807年購入
Inventaire MR 159 (n° usuel Ma 89)
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ドゥノン翼
1階
スフィンクスの中庭
展示室31
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
