Go to content Go to navigation Go to search Change language

ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>塩入れ

塩入れ

© 2007 Musée du Louvre / Martine Beck-Coppola

工芸品
18世紀:ロココ

執筆:
Barbier Muriel

この子供、牡蠣、貝殻を象った銀製の塩入れは、有名なパンティエーヴル=オルレアンの食器セットに由来する。その食器セットは、元々トゥールーズ伯ルイ=アレクサンドル・ド・ブルボン(1678-1737年)が注文し、異なる金銀細工師が数回にわたって完成させたものである。この塩入れは2度目の連作に属しており、アントワーヌ=セバスチャン・デュランの作品である。これはたいへん繊細な技術をもって制作された作品で、すでにロカイユがいくぶん緩和された様子を見せている。

塩入れ

(食卓中央に置く)装飾台に組み込まれる要素となる前に、塩入れは長い進化の歴史をたどった。それは再び独立したものになった。最初は口が開いていたのが、口を閉じて台に載せられた小さな塩入れが備わるようになる。それらは食卓の上に、断続的に他の容器の間に置かれた。それらはずっと、食卓工芸品の独立した一部の分類をなしていた。ロカイユ様式により、植物や海の動物の意匠を使用することで連想される、用途に合った形をあたえられた。

パンティエーヴル=オルレアンの食器セット

この食器セットのうち最も古いものは、1727年と1736年の間に、このルーヴルの塩入れの作者であるトマ・ジェルマン(1673-1748年)が、トゥールーズ伯、ルイ=アレクサンドル・ド・ブルボンのために制作した。トゥールーズ伯は、ルイ14世とモントスパン夫人の間にできた3人目の準嫡子であり、フランス海軍大元帥であり、狩猟長であった。2人の金銀細工師、アントワーヌ=セバスティアン・デュランと、エドム=ピエール・バルザックの間で分担して制作された、第2段階の注文をしたのはトゥールーズ伯の息子、パンティエーヴル公ルイ=ジャン=マリー・ド・ブルボン(1725-1793年)である。彼の死後は、彼の娘、ルイーズ=マリー=アデライド・ド・ブルボンがその食器セットを受け継いだ。彼女はオルレアン公ルイ=ジョゼフ=フィリップと結婚し、そうして金銀細工品はオルレアン一族の財産となった。恐怖政治の後、オルレアン公爵夫人は、彼女の財産の所有権をとりもどすが、1821年に彼女が死ぬと、金銀細工品は彼女の息子、オルレアン公ルイ=フィリップ(1773-1850年)のものとなる。彼は食器セットにオルレアン家の紋章を加える決定を下す。そしてルイ=フィリップの死後は、食器セットは彼の子孫の間に分散する。

非常に繊細な細工

塩入れは、刳り形を施され、角が丸くなり、各面が葉飾りの渦巻状装飾により切り込みの入った、構築的な台座からなる。この台座の上には、ぽっちゃりした子供が一人横たわり、リボンで遊んでいる。子供の両脇の、海藻と砂に覆われた浜に、ちょうつがいにより開閉し、金箔を貼った銀の小さな塩入れが中に入った、貝殻が1つと牡蠣が1つ置かれている。台座は全く幾何学的で、第一回目の注文作品の食器類のものに比べ、曲線的でなくなっている。この作品はむしろ、他の装飾芸術の分野において古典的な形状への回帰が顕著になり始めていた、1750年代のものに近い。その反面、子供や貝の表現方にはロカイユの特色を残している。彫金の繊細さは、特にリボンの布の繊維の表現の部分に表われている。子供のモチーフはデュランの作品や、金銀細工のみでなくセーヴル磁器製作所の作品を含む、この時代の装飾芸術に繰り返し使われている。ポンパドゥール夫人は、この作品に非常によく似た、ぽっちゃりした子供たちに構成された、からし壺を2点所有していた(現在リスボンのカルースト・グルベンキアンコレクション蔵)。

出典

- Versailles et les tables royales en Europe, Catalogue de l'Exposition, Paris : Editions de la Réunion des musées nationaux, 1993, pp. 275-280.

作品データ

  • アントワーヌ=セバスチャン=デュラン

    塩入れ

    1758-1759年

    オルレアン家

    フランス、パリ

  • 銀、金箔を貼った銀

    高さ15.5cm、幅21.7cm、奥行き11.8cm

  • 1971年、ピエール・デイヴィッド・ウェイル氏が両親を追悼して寄贈

    OA 10412

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

チケットを購入する