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作品 壁掛け連作《王の歴史》より《ローマ教皇使節の謁見》

工芸品部門 : 17世紀

壁掛け連作《王の歴史》より《ローマ教皇使節の謁見》

© 1995 RMN / Daniel Arnaudet

工芸品
17世紀

執筆:
Ribou Marie-Hélène de

ゴブラン製作所創設時より監督に任命されたシャルル・ル・ブランは、王を讃えて歴史を題材とした壁掛けのための図案を制作することにした。ルイ14世の治世初めにあった、宮廷や戦場での輝かしい出来事を詳述するものである。《王の歴史》と題された一連の壁掛けの1点であるこのタピスリーは、今日失われてしまった壮大な装飾と芸術作品を伝える遺品である。

ルイ14世の宮廷での謁見

フォンテーヌブロー宮殿の寝室でルイ14世は肘掛け椅子に坐り、枢機卿が伯父の教皇アレクサンドル7世の謝罪文を読みあげるのを聞いている。ふたりとも寝室内の私的領域として設えられた手摺内に位置し、この謁見の証人達は手摺外の公的な場所にいる。
場面を明確にするためにル・ブランは同席した人の数を減らしている。何人かは誰なのかわかっている。王弟殿下は手摺の手前右側に、馬寮長官アルクール公爵は外国の公子としてこのタピスリーでは帽子を被った姿で表わされている。枢機卿のお付きの聖職者たちと宮廷の貴族たちがこの謁見に立ち会っている。
装飾面でも素材そのもの面でも非常に贅沢な縁取りは、ラファエッロのグロテスクのモチーフに着想を得ている。縁取り下部の飾枠にこの場面の説明が述べられている。

王の名誉が称揚される時

ルイ14世の親政が始まるや、宰相コルベールは君主を讃美するための芸術政策を打ち出した。王の主席画家としてル・ブランはこの国王賛美計画の総指揮を取ることになる。ゴブラン製作所設立以来その監督に任命されていたル・ブランは、コルベールとともにその当時まだほとんど活用されていなかった分野、すなわち同時代の歴史を題材とした壁掛け連作の利用を思いついた。本来は、軍事征服や内政、外交の場面という王の治世下の輝かしい出来事を描いた14枚のタピスリーで構成されていた。このタピスリーは、ローマ駐在フランス大使クレキ公爵の近習が教皇のコルシカ人護衛兵によって1661年に暗殺されたという、外交上の事件の結末を描いている。ピサ条約に従い、教皇の甥であるフラヴィオ・キジ枢機卿は王の面前で公式に教皇庁の謝罪文を読み上げなければならなかった。この謁見は1664年7月29日に王族と高官の同席のもと行われた。

宮廷装飾の重要な資料

壁掛け連作《王の歴史》は、タピスリーの数と寸法の点でも、出来栄えの完成度の高さと歴史的資料としての有用性の点でも、非常に重要なものである。制作後、ヨーロッパ全土で大評判になり、その後ボーヴェ製作所は《ルイ14世の征服の壁掛け》と、続いてスウェーデン王の注文で《カール11世の勝利の壁掛け》を制作している。美術史の資料としても重要で、特に今日失われてしまった室内装飾、このタピスリーではフォンテーヌブロー宮殿の王の寝室の装飾をみることができる。この中に表わされている調度品は掛かっている絵画を除いてほとんどのものが王家の財産目録の記述と合致しており、王室コレクションの重要な調度品をかなり忠実な描写で伝えてくれる。その中には大型キャビネット、フランス式寝台、アルコーヴの壁掛け、手摺、大きな円卓、銀製調度の大型燭台板2点などが含まれる。

作品データ

  • 図案:シャルル・ル・ブランカルトン(下絵):マチュー父ゴブラン製作所内、ルフェーヴル工房

    壁掛け連作《王の歴史》より《ローマ教皇使節の謁見》

    1667–1672年

    王室コレクション

    パリ、ゴブラン製作所

  • 竪機によるタピスリー、羊毛、絹、金糸

    縦4.90m、横7.05m

  • 国有調度品保管所より寄託

    壁掛け連作《王の歴史》第1作第7枚目

    GMTT 95-1

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

壁掛け連作《王の歴史》金糸入りの第1作第7枚目王室調度品保管所目録、金糸入りタピスリーの68番