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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>壺「フュゾー」
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壺「フュゾー」
© 1986 RMN
工芸品
19世紀
1811年6月10日、息子ローマ王の洗礼式の折に、皇帝ナポレオンは嬰児の代母となった尊母に見事な磁器の壺「フュゾー」を贈った。贅沢な鼈甲色の地にサン・ベルナール峠を越える皇帝の肖像が浮き出して見える。この絵は名高いダヴィッドの作品に基づく。この壺は、セーヴル製陶所の所長アレクサンドル・ブロンニャール(1770‐1847年)の特徴を示しているが、この人物は歴史画の傑作を永遠にとどめる方法を磁器に見出していた。
壺「フュゾー」
この装飾用の作品は、ナポレオン1世の時代前後に現れた新古典主義を特徴づける。「フュゾー」という 簡素で伸びやかな形をしているが、これは古代のアンフォラの形に着想を得てそれに脚を加えたようなものである。壺は金めっきしたブロンズの台座に載り、3つの部分にからなる。
首、腹、脚の各部は独立しており、首と腹の間の内部にあるねじ釘のついた心棒で全体が接合されている。さらに首と腹、および腹と脚の間にある刳形と金めっきを施したブロンズの輪により、それぞれの部分が相互にはめ込まれている。腹の下部では、金めっきしたブロンズによる月桂樹の葉の冠が枠に添えられている。やはり金めっきしたブロンズの取っ手2本は、肩の高さにある2つの女の面から出て、首の高さにあるバラ模様で終わっている。
皇帝の栄光を讃えて
壺の正面は、ジャック=ルイ・ダヴィッドの絵画《アルプスを越えるボナパルト》を複製した長方形の飾枠で飾られている。これはセーヴル製陶所を代表する有名な絵付師ジャン・ジョルジェが描いた。1800年よりセーブル製陶所所長を務めるアレクサンドル・ブロンニャールは、磁器に描かれた絵画はカンヴァスに描いたものより遥かに耐久性が優れているため、歴史画の傑作を変質させずに保つ手段だと考えていた。ブロンニャールのもうひとつの十八番は、ラピスラズリ、金めっきした銀、鼈甲など高価な素材を磁器で真似ることだった。このナポレオンの尊母が所有していた壺において、地として採用されたのは鼈甲である。その上に、首と脚の部分には帝国の象徴である蜜蜂をあしらった縦縞、腹の下部には樫と月桂樹の葉という、金めっきの装飾が施されている。裏側も同じく金で描かれ、月桂冠の中の鷲と古代の祭壇、および皇帝の戦いを思い起こさせる武器が見られる。
ローマ王の洗礼式
息子の洗礼式は皇帝にとって、多くのセーヴル磁器を贈る機会だった。この壺「フュゾー」は、セーヴル製陶所の主席画家クロード=シャルル・ジェラールによって絵付けされた特別な作品であり、尊母に贈られた一連の贈り物のひとつである。この一揃いには、皇帝の大型胸像、皇后マリー=ルイーズの肖像を描いたティーカップ、高さ1.30mの壺、1809年のシェーンブルンの和約にまつわる喜びの場面で飾られた、これより小型の壺2点も含まれていた。
出典
- Nouvelles acquisitions du Département des Objets d'art 1985 - 1989 - musée du Louvre, Paris, 1990, pp. 254 - 255.作品データ
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壺「フュゾー」
1810年
ナポレオンの尊母のコレクション
セーヴル製陶所
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硬磁器、金めっきしたブロンズ
高さ1.07m、幅0.38m、直径0.34m
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マリア・テレサ・カストロ・デ・ポロ夫人より寄贈
OA 11056
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リシュリュー翼
2階
アレクサンドル・ブロンニャール
展示室71
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
