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大食器棚

© 2011 Musée du Louvre / Philippe Fuzeau

工芸品
19世紀

執筆:
Barbier Muriel

ルーヴル美術館のいわゆる「ナポレオン3世の居室」は、ルーヴル宮とチュイルリー宮を結ぶリヴォリ通りに面した新しい翼にあり、1856年から1861年にかけて建築家ルフュエルによって改装された。政府の中枢機関である国家省の迎賓館として使用するためである。ここでは、殊に食堂でルイ14世様式が支配的である。食堂の大食器棚は、当時の折衷主義をまさに象徴している。

第二帝政期の食堂と食器棚

「ナポレオン3世の居室」は客人のもてなしに充てられていた。そのため、食堂は正餐にしか使用されなかった。食堂は主人の贅沢への欲を示すものであり、しばしばこれ見よがしに設えられていた。装飾は「ナポレオン3世の居室の大食堂」にも見られるように、ブール様式の板張り、壁紙もしくは壁掛けで構成される。装飾の仕上げには、狩猟と庭園の絵画が加えられている。こうした内装に囲まれ、食器棚、テーブル、椅子、食器台からなる家具一式が置かれている。正餐を給仕する際のために、クリストフル社によって食卓飾が制作された。

内装と調和した食器棚

食器棚は食堂の奥に置かれ、半円形の壁に合わせた形に作られている。調度全体の色合いはくすんでいる。椅子、テーブル、コンソール、飾り脚および食器棚は、黒ずんだ木材でできている。下部には扉が4枚あり、両側には部屋の隅用の家具が添えられ、引き出しが4つ、棚がひとつ、そしてペルレの銘が入った装飾のある振り子時計が備わっている。形状の面のみならず、装飾要素の点でも、この家具は完璧に食堂と調和している。その装飾要素は、おそらくルフュエルの設計による他の調度にも繰り返し現れるからである。事実、大アパルトマンに採用されたのはルイ14世様式であり、それが第二帝政期の公共建造物における慣例だった。この家具は1859年と1861年の間に納入され、複数の高級家具職人が協同制作しているが、資料からは誰が何を作ったのか特定することはできない。内装同様、当時二流の会社に家具が発注されることも度々あった。

豪華な食器棚

この大型食器棚は全体が曲線を描き、第二帝政下に流行した折衷主義の典型的な装飾が施されている。実際、装飾レパートリーはルイ14世様式のもので、バラ模様で飾られた菱形のパネル、持送りの装飾、ライオンの面などが見られる。一方その他の装飾は、花輪飾り、貝殻、扉角の留め金のモチーフなど、むしろロカイユのレパートリーを想起させる。装飾はすべて金色であり、それが豪華さを印象づける。このきわめて質の高い金装飾は、第二帝政期にとりわけ好まれた黒ずんだ木材によって引き立てられている。

出典

- DION-TENENBAUM Anne, Les Appartements Napoléon III au musée du Louvre, Paris, 1993.

作品データ

  • 大食器棚

    1860年頃

    「ナポレオン3世の」居室

    フランス、パリ

  • 黒ずんだ木材、金めっきしたブロンズ

    高さ3.50m、幅4.67m

  • OA 11612

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    ナポレオン3世の居室 大食堂
    展示室83

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

扉に白インクの銘:MF