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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>女性の肖像
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女性の肖像
© Musée du Louvre/G. Poncet
古代エジプト美術
ローマ支配時代のエジプト(前30年-紀元392年)
痩せた顔、突き出た頬骨、小さい目、鼻から分厚い唇の周りに入った皺など、化粧漆喰の仮面の中でも写実主義で描かれた珍しい作例である。型を使用して製造された、紋切り型の顔とは異なり、壮年期の女性の真に迫った肖像である。
壮年期の女性の写実主義的肖像
黄土色の肌をした顔には、突き出た頬骨、鼻から口の周りにかけてできた皺、わずかに開いた分厚い唇から見える歯などが造形され、小さい目と眉毛は黒色に塗られている。耳の半分はウエーブがかかった髪で覆われている。頭には、オシリス神から「無罪」の裁きを受けた者が持つことができるバラの花冠をつけるスペースがある。頭頂部には太い三つ編みが巻かれており、首には三本の横皺が入っている。幾つかの木製の肖像画にも見られるが、この仮面でも、年をとって容貌が衰えた顔から、強い生命力があふれている。
棺に取り付けられた仮面
化粧漆喰に彩色されたこの仮面は、髪やベール(あるいはコートの一部)に囲まれた顔、首、耳から構成されている。裏には幅広い平らな仕切りが中ほどについていて、木目が押しつけられていた跡がある。このことから、仮面が棺に固定されていたのではないかと推測されている。
エジプト慣習に見られるグレコ=ローマン様式の影響
「ブレッツエル(8の字型をしたパン)」の形を思わせる、三つ編みで結われた髪形は、ハドリアヌス皇帝(紀元後117年-138年)の妻サビンヌに見られるのと同じ髪型である。わずかに開いた口から歯が見えているが、これはヘレニズム時代の肖像画の特徴で、ローマ支配時代のエジプトの化粧漆喰の仮面では、むしろ珍しいケースである。首の3本の皺は、エジプト芸術とギリシア芸術に共通の図案化された細部表現である。
型を使用して作られる化粧漆喰でできた仮面では、しばしば決まりきった顔をしているが、この女性の顔のようにリアルな肖像は稀な例といえよう。
出典
S. Walker, M. Bierbrier, catalogue de l'exposition Ancient Faces. Mummy portraits from Roman Egypt, Londres, British Museum, 1997, n 155 ;S. Walker (éd.), catalogue de l'exposition Ancient Faces. Mummy portraits from Roman Egypt, New York, Metropolitan Museum of Art, 15 février-7 mai 2000, n 89 ;
作品データ
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女性の肖像
後100年-150年
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化粧漆喰に彩色
高さ18.5cm、長さ19.5cm
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1899年に購入
AF 2128
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ドゥノン翼
地上階
ローマ支配時代のエジプト 葬礼美術
展示室A
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
