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作品 女性の裸体小像

古代エジプト美術部門 : 宗教と葬祭信仰

女性の裸体小像

© Musée du Louvre/Chr. Décamps

古代エジプト美術
宗教と葬祭信仰

執筆:
David Élizabeth

この優雅な人物は謎に包まれている。というのも 、何に使われた物なのか分かっていないからだ。小像として使われていたのだろうか、それとも実用品の一部だったのだろうか(何かの柄か家具の装飾)。年代も未確定で、第18王朝末から第22王朝までと推察されるが、それにしても半世紀もの差がある。ただ、小像が象牙製であること、今までにエジプトで作られた最も美しい作品の一つであることは確実である。

歩いている女性

この全裸の乙女は左足を前に出して立ち、腕は身体に沿って伸びている。首の正面には二本の横しわが見える。引き締まった短めの巻き毛からなる丸形の鬘を付け、幅の広い無装飾のヘアーバンドを巻いて正面を向いている。眉と上瞼は美顔料で描かれた線で強調され、点でぼかされている。頭上には正方形の穴が開いているが、現在はふさがれて簡単な偽装が施されている。従ってその穴の深さを知ることはできない。この穴は、金属製の小円盤状の鏡の突出部をはめ込むために開けられたのだろうか。身繕い品の道具の柄はしばしばこのように乙女の裸体の形をしていて、時には左足を前に出しているものもある。多くは10cm程を上回らず、このような大きさの時には鏡の直径も10cm程度のものであった。壊れやすい様相だが、取っ手として使われたことも十分考えられる。というのも、取っ手には木やブロンズが使われるのが普通だが、象牙や骨で出来たものも多いからだ。

繊細さと優雅さ

どちらかと言えば短めのカノンの乙女は、ほっそりした胴体、優雅な線で表された小さいな肩、わずかに曲がった背、小さいが丸い胸、高めにつきすぎたウエスト、肉付きの良い優雅な曲線からなる腹部臀部と太ももを持っている。全般的な肉付けは繊細だが少々迫力に欠け、頭部と身体はアンバランスで、肩と胸は少し狭いが、控えた官能性で表された腰で豊かな体が開花する。様式的又は審美的要素から、この小像が第18王朝最末期か第19王朝初頭、紀元前1300年頃の年代のものだと推察される。

出典

G. ANDREU, M. H. RUTSCHOWSCAYA, C. ZIEGLER, L'Egypte au Louvre, Hachette, Paris, 1997, p. 181-182, notice 89.

作品データ

  • 女性の裸体小像

    新王国時代、第18王朝末、紀元前1300年頃

  • 彫刻(丸彫り)、象牙

    高さ10.5cm

  • 1987年に購入

    E 27429

  • 古代エジプト美術

    シュリー翼
    2階
    新王国時代:トゥトアンクアメンとその後継者たち 紀元前1337‐紀元前1295年頃
    展示室26

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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