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作品 子供をモチーフにした1対の整理箪笥

工芸品部門 : 18世紀:ロココ

子供をモチーフにした1対の整理箪笥

© 2010 Musée du Louvre / Studio Sébert

工芸品
18世紀:ロココ

執筆:
Barbier Muriel

2枚の開き戸で開閉し、柱礎の上に立つこの大きな1対の整理箪笥は、高級家具職人のシャルル・クレッサン(1685-1768年)が害軍の宝物庫管理長、マルスラン=フランソワ=ザカリー・ド・セルのために制作したものである。この人物はたいへんな蒐集家で、自分の私室にこの2点の整理箪笥を含むクレッサンの家具をいくつか所有し、そこに蒐集品の一部を納めていた。この2点の作品は高級家具職人、そして彫刻師としてのクレッサンの高度な技術を示している。

蒐集家のための調度品

シャルル・クレッサンはごくまれにしか整理箪笥を制作しておらず、彼の販売の目録-証印を押さないクレッサンの作品を特定する唯一の方法-にはひとつも記されていない。しかしながらルーヴルの対の整理箪笥は、たいへんな美術愛好家のマルスラン=フランソワ=ザカリー・ド・セルが、1761年の時点で自宅に所有していたものと特定できる。ド・セルはまず1731年に『銀器部及び王の寝室部遊興監理官、微事品監理官付き管理・監視係長』であり、1743年彼の父親が死ぬと『フランス海軍宝物庫管理長』という重要な役職を与えられる。経済的に非常に恵まれた彼は、1748年、パリのサン・アンヌ通りに私邸を購入する。ド・セルは、絵画、素描、版画、ブロンズ、メダル、彫石、漆器、東洋の磁器、そしてアンドレ=シャルル・ブールの家具を蒐集していた。彼の私室にはシャルル・クレッサンの作品が飾られ、この対の整理箪笥は彼の蒐集品のなかの美術品を納める目的があった。

同心円状の波形の化粧版

この2点の家具を制作するにあたってクレッサンは、彼が常に好んで使用した、同心円状の波型模様の化粧板を選んだ。この高級家具制作の技法は、木目を装飾要素として使うものである。ここではクレッサンは2枚の開き戸と側面にダイアモンドポイントを描き、各整理箪笥の異なる要素を引き立たせるためにこの技法を使っている。クレッサンはしばしば化粧板に、一段濃い色のアマランサス材に囲まれた、つやだし板を使用した。ルーヴルの整理箪笥にもまた、この二種類の木材である。ブロンズは濃い色のアマランサス材により、地色から引き立っている。

家具の用途に関するブロンズ装飾のイコノグラフィー

各整理箪笥は、ロカイユ風の要所装飾が施された3本の支柱から構造され、それらが上から下まで金鍍金ブロンズ装飾に飾られた2枚の戸を囲む形になっている。側面は上下に重なり、つや消しの玉縁に囲まれ、2匹の小さな竜が施された飾り枠に分けられた、2枚の仕切り板からなる。これらの装飾要素は、1730年代に登場した新しいロカイユ装飾に属するものである。それぞれの開き戸には、芸術・科学的活動を想起させる象徴を伴う、2人ずつの子供のグループが施されている。片方の整理箪笥には、左に音楽、そして右に幾何学と天文学、もう一方の整理箪笥には、左に絵画と彫刻、そして右に建築の象徴を見て取ることができる。この図像学的選択は、ド・セルの箪笥の中身を想起させるものとして、考えるべきである。また、彫刻師としての教育を受けたクレッサンは、人物像をことのほか好み、ルーヴル蔵のこの整理箪笥や他の家具にも見受けられるように、彼の作品には繰り返し登場する。(『猿の』箪笥、OA6868 )

出典

- ALCOUFFE D., DION-TENENBAUM A., LEFEBURE A., Le Mobilier du Musée du Louvre, t. 1, Paris : Faton, 1993, pp. 130-135

作品データ

  • シャルル・クレッサン

    子供をモチーフにした1対の整理箪笥

    1750年頃

    旧マルスラン・ド・セル(フランス海軍宝物庫管理長)のコレクション

    パリ

  • 骨組み:オーク材、化粧板:つや出し板、アマランサス材;金箔を貼ったブロンズ;サランコラン大理石

    高さ1.99m、幅1.73m、奥行き0.54m

  • 1973年に取得

    OA 10582, OA 10583

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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