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作品 平らな書き物机

工芸品部門 : 18世紀:ロココ

平らな書き物机

© 2008 Musée du Louvre / Studio Sébert

工芸品
18世紀:ロココ

執筆:
Barbier Muriel

この、長い間誤って《ショワゾールの書き物机》と呼ばれていた書き物机は、日本の漆のパネル3枚と、豊かな金鍍金ブロンズ装飾からなり、そのブロンズ装飾により著しくロカイユ的な作品となっている。ジャック・デュボワが制作した当書き物机は、18世紀半ばにおける形状の進化や、そして何よりも贅沢な材質への嗜好を表わす作品である。

ランシー城からルーヴル美術館へ

フランス革命の際、この書き物机はランシー城(セーヌ・サン・ドニ県)にあり、オルレアン公ルイ=フィリップ=ジョゼフ、通称フィリップ・エガリテ(1747-1793年)が所有していた。この、フィリップ=エガリテの父、オルレアン公ルイ=フィリップが1768年に購入した城に、机がいつ収蔵されたかは定かでない。その後当作品は没収され、1796年に大蔵省に配分され、そこでは『ショワゾールの書き物机』の名で知られるようになる。1907年に大蔵省からルーヴル美術館に分与される。それと交換に、1908年、ルーヴル友の会は同省にこの作品の模造品を寄贈した。実はこの机は19世紀にたいへん人気があり、多くの模倣品が生み出された。

漆の家具への関心

中国と日本の漆器は、18世紀にたいへんな人気を博した。これらの国から櫃や屏風を購入し、そのままの形で販売していた小間物商たちは、これらの品を解体して漆のパネル(板)を回収し、西洋風の家具に張り付けることを考え付いた。そうして多くの箪笥だけでなく、書き物机に漆のパネルが施された。小間物商たちは、材料を家具職人たちに提供し、家具の木組みにそれらを取り付けさせた。仲介業者として、小間物商たちは自分たちで出来上がった家具を顧客に販売し、よって顧客たちは職人が誰であるかをほとんど知らなかった。漆のパネルは、ロカイユ時代にはほとんど常に、細かく加工され曲線的な、金鍍金ブロンズの力を借りて取り付けられた。家具の漆が張られていない部分には、漆をまねてニスが塗られ、そのおかげで家具全体に漆が施されているかのような印象を与える。

ジャック・デュボワがもたらしたもの

ジャック・デュボワは、小間物商のために多くの仕事をこなし、そしてかなりの数の漆を張った家具を制作した。通称『ショワゾールの』書き物机は、漆を扱う技術の進化を示す作品である。事際デュボワは、正面の両側全体に日本の漆のパネルを張り、それを、金箔を貼ったブロンズで覆っている。それ以前には金箔を貼ったブロンズを使ってパネルの装飾を仕切るのが常であった。

出典

L'objet d'art de la saison, n 12, mars 2000.

Alcouffe Daniel, Dion-Tenenbaum Anne, Lefébure Amaury, Le mobilier du musée du Louvre, Dijon, Editions Faton, 1993, pp. 158-161.

Pradère Alexandre, Les ébénistes français de Louis XIV à la Révolution, Paris, Editions Le Chêne, 1989, p. 169.

作品データ

  • ジャック・デュボワ(1694-1763年)

    平らな書き物机

    1750年頃

    ランシー城、その後法務省

    パリ

  • 骨組:オーク材、もみ材、果樹材化粧板:黒色ワニス塗装木材、日本の漆器、金箔を貼ったブロンズ、皮革

    高さ0.82m、幅1.86m、奥行き1m

  • 1907年、法務省から分与、1908年ルーヴル友の会から法務省に同作品の模造品を寄贈

    通称《ショワゾールの書き物机》

    OA 6083

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

脚や側面に見受けられる、黒を塗る装飾術は、ブロンズに合わせて構想されている。一方この机は、形状の進展性においては、その未だに強調された中央のくぼみから、レジャンス様式の列に加わるが、その弓なりの脚や、曲線状の甲板、ブロンズの豊富さからは完全にロカイユ様式に位置しており、それらブロンズの豊かさから、アール・ヌーボーの独創的な作風を告げるもののようでもある。