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作品 懐中鏡:少年ルイ13世の肖像

工芸品部門 : 17世紀

懐中鏡:少年ルイ13世の肖像

© 1998 RMN / Daniel Arnaudet

工芸品
17世紀

執筆:
Baratte Sophie

この小型作品、懐中鏡の裏面には、1615年にアンヌ・ドートリッシュと結婚した折の少年ルイ13世の肖像が描かれており、枠にはその王冠が見える。枠は金属箔の上に唐草模様と鳥の模様をあしらったものである。この時代リモージュでは小型作品が盛んに生み出されており、中には本作品のように同時代の出来事を装飾に取り入れたものもある。

懐中鏡

この作品は、鏡の蓋を開けたところに愛情のこもった一筆や髪の一房を収めることができる。鐶(かん)がついており、細い鎖を通してベルトにぶら下げることができた。当時は小型エマイユ板がペンダントや懐中時計の蓋を飾っていた。神話や聖書、あるいは本作品のように世俗的な出来事が主題になった。

肖像

15歳のルイ13世を描いたこの肖像は、1615年11月の王の結婚当時の版画に一致する。似たような枠に収められた若きアンヌ・ドートリッシュの肖像をあしらった装飾板も存在する。結婚式の場面は大英博物館が所蔵する装飾板に描かれているが、これは1612年の婚約時の版画をもとに制作されたため、二人の子どもは明らかに幼い。

エマイユ職人

本作品の作者については定かではない。17世紀初めの約30年間に王室一家の肖像を描いたエマイユ職人は2人いる。ひとりは「IC」と銘を入れており、おそらくジャン・クール、通称ヴィジエだろう。この人物はアンジェ美術館所蔵の塩入れにアンリ4世とマリー・ド・メディシスの肖像を描いた。2人目は「IL」と銘を入れており、もう少し成長した25歳頃のルイ13世の小型肖像をエマイユで制作している。これはロンドンのウォーレス・コレクションに所蔵されている。枠を見るかぎり、この鏡の作者は《エステルとアハシュエロス王の皿》に署名を残したジャン・リモザン、あるいはルーヴル美術館所蔵の塩入れに署名したジョゼフ・リモザンだろう。両者の名前は17世紀前半のエマイユ職人として確認されている。

作品データ

  • 懐中鏡:少年ルイ13世の肖像

    1615年頃

    リモージュ

  • 鏡、緑の布、銅地にエマイユ・パン(無線七宝)

    高さ11cm、幅6.70cm高さ(エマイユ)7.80cm、幅(エマイユ)5.80cm

  • 1986年、シリル・アンフリスより寄贈

    OA 11063

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    聖霊騎士団の間
    展示室28

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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