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作品 日の出を礼拝する四匹のヒヒ

古代エジプト美術部門 : 宗教と葬祭信仰

日の出を礼拝する四匹のヒヒ

© 2006 Musée du Louvre / Christian Décamps

古代エジプト美術
宗教と葬祭信仰

執筆:
David Elisabeth

5.7トンもあるこのブロックは、今もルクソール神殿に残っているオベリスクの台座の背面の一部を成す。このオベリクスは、元々、パリのコンコルド広場にあるオベリスクと対になっていた。ルーヴル美術館で展示している浮彫のヒヒたちは、後足で立ち、手を挙げながら太陽を礼拝している。今日でこそ、我々を微笑ませるこの作品も、パリに到着した頃は世間の悪評をかった。

ふしだらなヒヒ達

ヒヒの浮彫は、かつてルクソール神殿入口の西側にそびえていたオベリスクとともに、フランスに持ち帰ったもので、今日コンコルド広場にあるオベリスクの台座を装飾する予定であった。ところが、厳格なルイ=フィリップの治世下では、明らかにオスと分かるヒヒたちを、野次馬根性が旺盛なパリジャンが行き交う公共の広場に設置するべきではないと考えられたため、ルーヴル美術館に送られてきた。本美術館では躊躇無く、ヒヒの彫像を展示した。

太陽の崇拝者達

ヒヒたちは、太陽を拝んでいるところである。オベリスクはきわめて古くからエジプトに存在する「ベンベン石」を象徴し、それを、最も細い形で表現したものである。ベンベン石は、太陽によって天地が創造された時、カオスから隆起した原初の丘を示唆する。ルクソール神殿塔門前の一対の台座の上に、それぞれ一本石でできたデイドー(角柱)がのせられ、その上にオベリスクが設置されていた。角柱の前面と背面には、この作品に似たヒヒが彫刻、あるいは化粧張りにされていた。エジプト語で刻まれた銘文は、主に太陽讃歌に関する内容であることから、この彫刻が象徴しているものは明らかである。ヒヒは手を挙げて歌い、日の出を礼拝しながら踊り、太陽を昼の世界に導き見守っている。

ラメセス2世のヒヒ

各ヒヒの胸部には、ラメセス2世の誕生名と即位名が交互に刻まれている。ラメセス2世は、この装飾のモチーフを好んだ様で、治世下では、アブ・シンベル大神殿の正面上部と太陽祭壇台座に、丸彫りあるいは高浮彫にしたヒヒを刻ませている。またある仮説によると、カルナク神殿の東に立っていた二基のオベリスクの台座にも使われていたという。アメンヘテプ3世、及びアメンヘテプ4世・アクエンアテンの治世まで、ヒヒの太陽礼拝のモチーフは極めてよく用いられた。

作品データ

  • 日の出を礼拝する四匹のヒヒ

    新王国時代、第19王朝、ラメセス2世の治世下(前1279-前1213年)

    ルクソール、アメン神殿前広場東、オベリスクの台座

  • 彫刻(高浮彫)、花崗岩

    高さ(最大)1.59m、ヒヒの高さ1.40m、幅(最大)3.25m

  • 1831年にエジプト政府からの寄贈

    D 31

  • 古代エジプト美術

    シュリー翼
    1階
    神殿前庭 スフィンクスの小道
    展示室11

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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