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書き物机

© Musée du Louvre, dist. RMN / Thierry Ollivier

工芸品
18世紀:新古典主義

執筆:
Muriel Barbier

サン・クルー城は、王妃マリー=アントワネットがオルレアン公から1785年に購入した。王妃はそれに際して、そこに自分の好みに合った家具を備え付けた。この書き物机は王妃の内居室にあった。制作はアダム・ウェイスワイラーで、小間物商ダゲール ―この机の構想に一役かっているにちがいない― が王妃に納入した。この机はウェイスワイラーの作品や、ルイ16世様式の洗練の特徴をしめす家具である。

書き物机

この細長いテーブルは、オーク材と漆の化粧張りがされ、腰部分に引き出しを備えている。腰部分の正面は3つに分かれており、中央は少し突き出ている。真ん中と左の面は、大きな一つの引き出しになって、そこには青(昔は緑のベルベットだった)で覆われた平板が収まっていて、それを持ち上げると引き出しが現われる。腰部分の右の小さな部分には引き出しがひとつあり、今ではなくなってしまっているが、金箔を張った銅でできたインク壺、おしろい入れ、そしてスポンジ入れが収まる筆記用具入れがあった。テーブルの台の中央部分は、裏面に平板歯車が備わっており、持ち上がると書見台の役割をする。閉じた状態では、テーブルはただ装飾用の家具のように見える。

漆と寄木細工

テーブルの外観は、ほとんどが梨子地に囲まれた日本の漆器の板が張られているため、指し物細工に依るところがあまりない。漆器は金箔を張ったブロンズの玉縁により際立っている。腰部分にもまた指し物細工にあまり馴染みのない材料が見受けられる;鋼はここで、家具の分野ではほとんど始めて使用された。しかしながら内部では、引き出しの奥と側面を飾る寄木細工に、指し物細工の技量をはかり知ることができる。その寄木細工は、シカモアでできたひし形模様が白・緑・黒の3重の細帯に囲まれ、頂点にオーク材の円板で斑点が打たれている。この種の寄木細工は、同じくサン・クルー城のためにジャン=アンリ・リズナーが制作した、マリー=アントワネットのゲームテーブルにも見られる(ニッシム・ド・カモンド美術館蔵)。アダム・ウェイスワイラーは、この彼の典型的な作品であるテーブルで、特に、籠編みをまね、金箔を張ったブロンズの籠を載せた、組み紐文の玉縁からなる貫において、我々に彼の技量を見せてくれる。

豊かで繊細な金鍍金ブロンズ

書き物机は、(おそらくダゲールがよく仕事を依頼していた、金鍍金工フランソワ・レモンが制作した)金箔を張ったブロンズの装飾で飾られている。鞘形の脚には、古代風にゆったりした布をまとったカネポロス(頭に籠をのせた女像柱)が施されており、これはウェイスワイラーの作品に繰り返し登場する要素である。腰部分は光沢のある鋼の板からなっており、その上に金箔をはったブロンズのフリーズが施されている。正面の突き出し部分には、2体の羽根のはえた女性スフィンクスと唐草模様が脇を固めた、アポロの顔面が施されている。側面にはリボンの結び目に支えられた、花と果実の葉飾りが施されている。彫金の繊細さや、異なった材質がもたらす多色彩色が、このテーブルをダゲールの組織が生み出した傑作としている。

出典

- ALCOUFFE D., DION-TENNENBAUM A., LEFEBURE A., Le mobilier du musée du Louvre, t.1, Dijon, Editions Faton, 1993, p 288- 291.

- PRADERE A., Les ébénistes français de Louis XV à la Révolution, Edtions Le Chêne, Paris, 1989, p 389.

作品データ

  • アダム・ウェイスワイラー、フランソワ・レモン

    書き物机

    1784年

    サン・クルー城のマリー=アントワネットの内居室、フランス、ボーヴォー公のコレクション、1865年チュイルリー宮殿、ユージェニー皇后の青いサロン

    フランス、パリ

  • 木組み:オーク材、化粧板:黒檀材、シカモア、日本の漆器、鋼、金箔を張ったブロンズ

    高さ73.7cm、幅81.2cm、奥行き45.2cm

  • 1870年、国有家具調度品管理所に寄託

    OA 5509

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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