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作品 標準大時計

工芸品部門 : 18世紀:ロココ

標準大時計

工芸品
18世紀:ロココ

執筆:
Voiriot Catherine

ライオンの足を持つ台座に支えられた、このルーヴル美術館の標準大時計は高さが2メートル以上もある。海軍大元帥であったトゥールーズ伯のために制作されたことから、その飾りつけは海に関する主題(艦船の城、イルカ、トリトン、カニ…)で構成されている。中央には振り子が収められている。上部には文字盤が、底部に時の翁と彼の持つ鎌の像と、頂部には名声の女神ファーマ(ペーメ)と彼女のラッパと共に表わされている。ブール象嵌の良い例である。

歴史的背景

この大型標準時計は、ルイ14世とモンテスパン夫人の息子、トゥールーズ伯ルイ=アレクサンドル・ド・ブルボン(1687-1737年)のために制作された。はじめは現在のフランス銀行であるトゥールーズ邸の2階にあった黄金の回廊に置かれていた。1756年、トゥールーズ伯の義理の娘、パンティエーヴル公爵夫人の死亡時財産目録が作られたときには、この大型標準時計は黄金の回廊に隣接した大居室に置かれていた。革命期には、ローアン邸に設立されていた国立印刷局に配分される。1915年にルーヴル美術館に収蔵された。

黄金の回廊の木工細工に調和した時計

トゥールーズ伯は、1713年、17世紀にフランソワ・マンサールによって建てられた邸宅を購入する。彼はそこで1717年から、改装工事を行う。回廊のためには、王立海軍の筆頭製図製作者であった彫刻家のフランソワ=アントワーヌ・ヴァッセが、トゥールーズ伯の海軍大元帥と狩猟長のお役目に関連付けて、狩猟と海軍が主題の装飾を制作した。標準大時計はこの論理に基づいて、回廊-いまや黄金の回廊と呼ばれる-の装飾の流れに調和するような装飾が施されている。

トゥールーズ伯を称える置き時計

ルーヴル美術館の標準大時計は、ブールの作風に典型的な作品であり、べっ甲と銅の寄木細工が使われている。高名な高級家具職人、アンドレ=シャルル・ブール(1642-1732年)は、金鍍金ブロンズ、すなわち彫刻的な要素、を初めて家具調度品に使用した人物でもある。
彼は少なくとも3点の家具をトゥールーズ伯のために制作しており、それらにもまた海に関する図像が備わっている。標準大時計の他にも、温度計を伴う1対の気圧計について言及するべきであろう。

出典

Ludmann et Pons, Nouveaux documents sur la galerie de l'hôtel de Toulouse, 1979, p. 126.

Alexandre Pradère, Les ébénistes français de Louis XIV à la Révolution, 1989, p. 88 et p. 90.

Daniel Alcouffe, "Les deux baromètres du comte de Toulouse", in Connaissance des Arts, n 531, pp. 94-97.

Daniel Alcouffe, Anne Dion-Tenenbaum, Amaury Lefébure, Le mobilier du musée du Louvre, t. 1, Dijon, Editions Faton, 1993, pp. 102-105.

作品データ

  • アンドレ=シャルル・ブール(1642-1732年)、高級家具職人ル・ボン、時計職人

    標準大時計

    1720年頃

    トゥールーズ伯ルイ=アレクサンドル・ド・ブルボン(ルイ14世とモンテスパン侯爵夫人の間の非嫡出児)、フランス海軍大元帥。トゥールーズ邸(現在のフランス銀行)の装飾品。革命下では当時ローアン邸に設立されていた国立印刷局に配分

    パリ

  • 骨組み:オーク材、化粧板:黒檀材、寄木細工:真鍮、べっ甲、角製品;金箔を貼ったブロンズ

    高さ2.52m、幅0.70m、奥行き0.37m

  • 1915年、大蔵省から分与

    OA 6746

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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