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作品 模られた板:狩人

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

模られた板:狩人

© 2000 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

この模られた板は、クレタ島のシム・ヴィアンノウ神殿で発見された、数多いブロンズ製奉納品のうちの一つである。これらの奉納品は、ヒマラヤスギに結び付けられる地元の神、ヘルメス・ケドリテスに敬意を表し、木の枝に吊るされていた。線刻で明細が表現されたこの装飾は、紀元前7世紀に広く普及した、東方様式とレパートリーの跡を持ち合わせている。ある顎鬚を生やした射手は、神に捧げるシャモアを肩に担いだ若者を迎えている。

クレタ島の紀元前7世紀の奉納品

1884年ルーヴル美術館に蒐集されたこのブロンズ製の板は、クレタ島のディクテ山に位置するシム・ヴィアンノウの屋外神殿に由来する。これは紀元前670年から650年頃に制作され、同一遺跡で大量に発見された最も古い奉納品のうちに数えられる。ヒマラヤスギに結び付けられる地元の神、ヘルメス・ケドリテスに献上されたこれらの奉納品は、イピロス地方のドドナのゼウス神殿の聖なるヒノキに吊るされた奉納品のように、木の枝に吊るされていた。これらは、おそらく青年期から大人になる過程の入門の儀式を示している。

二人のシャモアを狩る者

シム・ヴィアンノウの奉納品に描かれた大半の主題に同じく、この奉納用板の装飾は、狩の特色と、お互に対面するため前進する二人の狩人を表現した。二人の男は、腰にベルトが巻かれた短いチュニカを着て、クレタ島の流儀に従い髪を押さえつける、二つの帯を巻いた髪形をしている。より年をとった、顎鬚を生やした射手は、若い連れの男の腕をつかんでいる。これはもてなしを意味する。若い狩人はその肩に、神への献上物であるシャモアを抱えている。このシャモアは、ヘルメス・ケドリテスがひいきにする動物であり、牡牛の次にクレタ島で二番目に聖なる動物とされ、紀元前7世紀まで生贄にされていた。神官は、弓を作るためこの動物の角を回収した。神殿の発掘は、複数の角の置場を明らかにした。シャモアまたは、アイベックスの柄は、紀元前11世紀末よりクレタ島の図像にて知られている。しかしながら紀元前8世紀と7世紀の表現は、ルーヴル美術館に保管してあるレヴィのオイノコエに描かれたもののように、おそらく東洋化の時代に普及した東洋の原型に影響を受けた。

板模りの技術

狩人と動物の輪郭は、軽く浮彫に槌打ちされた後、打ち出し加工されたブロンズ製の薄い鉄板より切り取られている。二人の男の顔、衣服を縁取る柄、筋肉は、同じ神殿にて発見された多くの品々により、紀元前5世紀のクラシック時代まで証明されている、クレタ島の技術である線刻にて細部の表現がされている。人物像の図形のような装飾効果を活用するこの技巧は、コリントスの工房にて紀元前680年より生み出された、黒像式陶器のそれに類似する。人物像の足の下に見える穴は、この板が三つの鋲を使い、その基盤を木の支えの上に固定していたことを示しているようである。

出典

Mer Egée Grèce des Iles, Musée du Louvre, Paris, 1979, p. 138, n 76, fig.

作品データ

  • 模られた板:狩人

    紀元前670年から650年頃

    クレタ島のシム・ヴィアンノウ神殿にて発見

    クレタ島

  • ブロンズ、模られた板、槌打ち、線刻、打ち出し

    高さ:18,3cm;幅:9cm

  • 旧カステラーニ・コレクション、1884年購入

    Br 93

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    2階
    ブロンズの間
    展示室32

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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