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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>牡牛アピス神
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牡牛アピス神
© Musée du Louvre/C. Décamps
古代エジプト美術
宗教と葬祭信仰
石灰岩でできたこの大彫像は、エジプトで最も崇拝された神聖な動物の一つに数えられる、牡牛アピス神を表している。プタハ神が地上に現れる時の姿とみなされ、黒と白の毛色は、独特の意味を備えていた。彫像の上部にある牡牛の角に挟まれた円盤は、この神の太陽との関連性を示唆しており、太陽円盤の中央には鎌首をもたげた聖蛇ウラエウスがついている。発見時には、この彫刻全体に彩色が施されていた。
特別な動物
セラペウムにある行列用参道沿いの礼拝堂で、オーギュスト・マリエットによってこの彫像は発見された。この参道は、ネクタネボ1世と2世が造営した二つの神殿を結んでいた。アピス神は側対歩で、左の両脚を同時に上げて歩いている姿で表され、このことからも月並みな牡牛でないことが分かる。かつて彫像を覆っていた彩色は、今日では脇腹に黒っぽい跡を残すのみとなっている。力強く簡素なこの彫刻は、末期王朝時代の動物彫刻の特徴をよく表している。
何不自由もなく安楽に暮した幸せな牡牛
この世での神の姿を表す動物として認められた牡牛は、独特な風貌をしていた。聖牛と認められるには、尾の毛は全て二又に分れ、舌の下にはスカラベ形の膨らみがあり、毛色は赤茶の毛が一本も混じっていない黒と白のみでなければならなかった。また、額には三角形、肩には猛禽類が羽を広げた形、そして脇腹には半月形の斑紋を備えていなければならなかった。このような牛が発見されると、アピス神殿に連れて行かれ、母牛と一緒に優遇された一生を送ることになった。死ぬと人間と同様にミイラにされ、内臓もカノポス壺に保存された。そして牡牛は大きな石棺に納められ、聖牛のネクロポリスにある地下玄室に埋葬されたのである。棺の付近に置かれた奉献用のステラ(石碑)は、今日では主に年代を特定するための重要かつ貴重な資料源となっている。(N406参照)
セラペウムとアピス神崇拝
かつてギリシア人旅行者たちによって詳述され、セラペウムという名で知られているこの地下埋葬複合体は、1850年代からフランス人のエジプト学者、オーギュスト・マリエットによって掘り出された。セラペウムは古代都市メンフィス(現在のカイロ付近)の近辺、サッカラのネクロポリスに位置する。牡牛アピス崇拝は、エジプト文明が始まった頃からすでに存在していたが、今までに発見されている最古の墓は、新王国時代のアメンヘテプ3世の治世下、紀元前1390年頃のものである。紀元後4世紀にキリスト教が国教となって閉鎖されたこの遺跡には、今後発見すべきさらに古い時代のアピスの墓がまだ残っている。
出典
G. ANDREU, M. H. RUTSCHOWSCAYA, C. ZIEGLER, L'Egypte au Louvre, Hachette, Paris, 1997, p. 200-201, notice n 101.作品データ
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牡牛アピス神
末期王朝時代、第30王朝、前378-前341年
サッカラ、セラペウ
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彫刻(丸彫り)、石灰岩
高さ1.26m、幅1.76m、、奥行き0.48m
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1852年に発掘の分配分としてエジプト政府から寄贈
N 390
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シュリー翼
1階
動物と神々:神聖な動物、動物のミイラ、メンフィスのセラペウム
展示室19
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
