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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>牡羊のペンダント
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牡羊のペンダント
© Musée du Louvre/C. Décamps
古代エジプト美術
宗教と葬祭信仰
装飾豊かなこの宝飾品は、本来胸飾りの一部であった。今日ではその中央部分のみが残っている。屍衣をまとい、牡羊の頭を持ち、頭頂に様式が混在する冠を掲げている神の側面像は、睡蓮の花の上に座っている創造神を表している。ある有名なエジプト神話には、太陽は、天地創造の最初の朝に、睡蓮の花の中から出現したと語られている。
人目を引く宝石
エジプト宝石は、鮮やかな色のたゆまない追求を特徴とする。このペンダントでは、金板同士が溶接され、色のついた石やガラスを嵌めこむ支持材として用いられ、クロワゾネの窪みにはまだ青いラピスラズリや緑のパート(練り物)の跡が残存している。これらは、牡羊の鬘や睡蓮の葉に見られるように交互に配置されていた。鎌首をもたげたコブラが付いている太陽円盤には赤いガラスが埋められていたと推測される。これに対して裏側の金属板は、単に細い装飾が彫られているにすぎない。環に通してこの宝飾品を首にかけた時にはこの装飾は見えなかった。牡羊の両脇には、本来は他のモチ―フがありこの牡羊を補足して素晴らしい胸飾りを構成していた。
混在様式の作品
屍衣に包まれ、アテフ冠を戴いた横向きの神が、睡蓮の花の上に座っている。冠の装飾は特に詳細に施され、聖蛇ウラエウスの記章と太陽円盤が付いていることから、太陽が擬人化されていることが分かる。偉大なる創造神たちは、聖なる動物として牡羊を持つが、最も有名なアメン神の牡羊は、鼻面を取り囲むように伸びた湾曲した角を持っている。また、エレファンテイネで崇拝されているクヌム神とヘラクレオポリスのヘリシェフ神の牡羊は、縄状によった水平に伸びた角を持っている。ではこの牡羊は、いったいどの神を表しているのだろうか。
「睡蓮の花に乗った太陽」
エジプト装飾や文学において、開花した睡蓮は、天地創造の最初の朝にこの花から生まれたといわれる太陽を連想させる。エジプトのある創世神話には、睡蓮の花は、太陽の自然な外皮であると説明されているからだ。偉大なる全ての「創造の神々」は太陽神ラーと見なされていたので、図像の組み合わせの規則に則って、「原初の大海(混沌)から出現した大きな睡蓮の花の中から起き上がった姿」で表されたのだろう。したがってこの宝飾品は、睡蓮の花びらからゆっくりと出現する太陽という一つの形をとって、神々全体を象徴しているのではないかと考えられる。
出典
E. Delange, Catalogue de l'exposition Egito faraonico terra des deuses, Sao Paulo 2001, p. 78-79, notice n 21作品データ
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牡羊のペンダント
第3中間期(前1069-前664年)
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金、ラピスラズリ、色付きガラス
高さ11.55cm、幅3.40cm、奥行き1.20cm
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1905年に購入
睡蓮の上に座った牡羊のヘリシェフ
E 11074
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シュリー翼
1階
装い:装身具、衣服、体の手入れ
展示室9
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
