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作品 王妃マリー=アメリーの装身具

工芸品部門 : 19世紀

王妃マリー=アメリーの装身具

工芸品
19世紀

執筆:
Muriel Barbier

この装身具は時とともに手を加えられ、順に王妃オルタンス、王妃マリー=アメリー、イザベル・ドルレアンの手に渡った。この品は1985年までオルレアン家の子孫のもとにあった。こうした名だたる夫人たちの肖像画に描かれていながら、この装身具の由来は謎に包まれている。注文主、作者とも不明だが、この宝飾品一揃いはパリで制作された宝飾の貴重な資料である。

完璧な仕上がり

装身具はティアラ1点、首飾り1点、イヤリング一対、小さなブローチ2点、大きなブローチ1点からなる。これらすべての宝飾品に、セイロンサファイアが自然のまま、つまり今日の宝石加工で行われている、色を変えるための加熱をせずに用いられている。サファイアはダイヤモンドに囲まれ、ダイヤモンドは金の金具によって引き立てられている。首飾りの鎖の細工からは、この装身具に用いられた技法の完璧さがうかがわれる。ティアラはおそらく1863年から1873年の間に縮小された。それは、ルイ・エルサンが1836年に描いた《マリー=アメリーの肖像》(ヴェルサイユ宮殿美術館よりコンピエーヌ城美術館に寄託)と、《ギーズ公爵夫人イサベル・ドルレアンの肖像写真》(個人蔵)とを比べると明らかである。確かにこのふたりのティアラは少し異なる。また現存するブローチの数はエルサンが描いたものとは異なるが、ティアラを分解してブローチを作ったのだろう。

名高い所有者たち

この装身具に関する最も古い記録は、後に国王ルイ=フィリップとなるオルレアン公爵がこれを購入するため、オランダ王妃オルタンス・ド・ボーアルネ(1783‐1837年)へ送った手紙である。彼女は後にサン・ルー公爵夫人となる人物で、当時この装身具を所有していた。同装身具はフランス王妃マリー=アメリー(1782‐1866年)の身を飾ったが、王妃は孫たちの結婚祝いにこの品を分け与えている。オルレアン公爵(1810‐1842年)の息子パリ伯爵ルイ=フィリップ(1838‐1894年)は、この品を1894年にオルレアン公爵フィリップ(1869‐1926年)、ギーズ公爵夫人イザベル・ドルレアン(1869‐1926年)およびパリ伯爵殿下に遺贈した。ルーヴル美術館はこれを1985年、パリ伯爵殿下より手に入れた。

謎に包まれた由来

王妃オルタンスは皇后ジョゼフィーヌからこの装身具を受け継いだ、と考えられている。しかし何ら証拠はない。一家には、さらに由来の謎を深める言い伝えがあり、それによるとこの装身具は王妃マリー=アントワネットから伝わるものだという。これらの石の来歴を確かめるのは難しく、そのためこの宝飾品の制作年代は不明である。度々細工を加えたり、手直ししたりしたという理由で、作者(たち)も同様に知られていない。ニト、バプスト、マルグリットなど、君主たちの御用達商人だった19世紀の宝石細工師の名工の刻印は一切ない。このように謎は尽きないが、王妃マリー=アメリーと王妃オルタンスの名を冠した装身具は、19世紀初頭にパリで活躍した宝石細工師たちの仕事の質の高さを示している。

作品データ

  • 王妃マリー=アメリーの装身具

    19世紀初頭および19世紀第3四半期

    オルレアン家コレクション

    フランス、パリ

  • セイロンサファイア、ダイヤモンド、金

    ティアラ:高さ6.20cm、長さ10.70cm、首飾り: 長さ40cm、幅3.40cmブローチ:高さ10.60cm、幅5.10cm、イヤリング:縦5.10cm、横2.20cmブローチ:縦2.70cm、横2.20cm、ブローチ:縦2.60cm、横2.20cm

  • 1985年7月3日の法令により取得

    OA 11030, OA 11031, OA 11032, OA 11033, OA 11034, OA 11035, OA 11036

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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