Go to content Go to navigation Go to search Change language

ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>皇后ウジェニーの冠

皇后ウジェニーの冠

© 1988 RMN / Pierre et Maurice Chuzeville

工芸品
19世紀

執筆:
Muriel Barbier

1855年のパリ万国博覧の折、ナポレオン3世は帝国のダイヤモンドをこの機会に細工し直し、世界中を驚かせたいと考えた。アレクサンドル=ガブリエル・ルモニエ(1808年頃‐1884年)が、これらのダイヤモンドの一部を用い、皇帝の冠と皇后の冠の制作にあたった。現在ルーヴル美術館が所蔵する皇后の冠は、第二帝政の豪華さとこの時代の宝石細工師の妙技を明らかにする。

帝冠

皇后の冠の形は、すでに第一帝政の紋章に見られる原則に従った、典型的な帝冠を表している。アーチ形の部分は、パルメットから生える月桂樹の長い葉と交互に並んだ8羽の鷲で構成される。アーチの頂点には球があり、その上に十字架が載っている。鷲とパルメットというモチーフは、帝政の象の中に繰り返し現れる。皇帝の冠も同じ形だったに違いないが、今日失われてしまった。

ダイヤモンド2490点とエメラルド56点

鷲の形をした8本のアーチは上彫を施した金であり、他のアーチはダイヤモンドでできたパルメットを象り、中央に大きなダイヤモンドが置かれる。パルメットの両側にはエメラルドがひとつずつあしらわれている。アーチはダイヤモンドの球の下で合わさるが、この球は32点のエメラルド形作られた円と半円で飾られ、また6点のブリリアントカットのダイヤモンドでできた十字架を載せている。皇帝の冠のために帝国のダイヤモンドの大半が費やされたため、皇后の冠に使用されたダイヤモンドの数は比較的少ない。一方、エメラルドは皇帝が所蔵するものだった。

作者

1851年のロンドン万博の後、その作品に対して議会からメダルを贈られ、レジオン・ド・ヌール勲章を受けた宝石細工師アレクサンドゥル=ガブリエル・ルモニエ(1808年頃‐1884年)は、大統領殿下(後のナポレオン3世)の宝石細工師に指名された。ナポレオン3世がウジェニーと結婚するにあたり、この人物は多数の宝飾品を納めている。その後1853年には、帝国宝石細工師に任名された。この冠の全体の構成は宝石細工師J.-P.マウーに任され、ルモニエは宝石細工を担当した。両人は1855年の万博において、この作品で銀メダルを受賞した。鷲は、彫刻家オーギュスト(1818‐1900年)と彫金師ジョゼフ(1820‐1897年)のファニエール兄弟が制作した。この2人の芸術家はパリの大物金銀細工師たちのもとで働いており、彼らもまた銀メダルを獲得した。

出典

- Nouvelles acquisitions du département des Objets d'art du Louvre 1985-1989, Paris, 1990, Éditions de la Réunion des musées nationaux, pp. 249-251

作品データ

  • 宝石細工師、ガブリエル・ルモニエ

    皇后ウジェニーの冠

    1855年

    王室ダイヤモンド・コレクション旧在。1876年亡命中の皇后に返還。皇后より皇女のヴィッテ伯爵夫人マリー=クロティルド・ナポレオンに遺贈

    フランス、パリ

  • 金、ダイヤモンド2490点、エメラルド56点

    王冠 : 高さ13cm、直径15cm箱 : 高さ16.50cm、直径16.50cm

  • 1988年、ロベルト・ポロ夫妻より寄贈

    OA 11160

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

チケットを購入する