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作品 箪笥と1対のコーナー家具

工芸品部門 : 18世紀:新古典主義

箪笥と1対のコーナー家具

© 1997 RMN / Daniel Arnaudet

工芸品
18世紀:新古典主義

執筆:
Muriel Barbier

このセットは、2台のコーナー家具と1棹の箪笥からなり、王から特権を与えられた家具職人兼商人、ジョゼフ・バウムハウアー(1772年に死亡)の作品である。彼は特に小間物商のために仕事をした。この3つの家具は、そのギリシア・ローマ世界から影響を受けた装飾や、その簡素な形、直線的な線から、1760年代に流行したギリシア様式の典型的な家具である。

ギリシア様式に典型的な形とブロンズ

小間物商の影響の下、ジョゼフはギリシア様式へと作風を進化させることができた。箪笥は3枚の開き戸によって開閉し、中央の戸の中には、引き出しが3段隠されている。この非常に高さが低い箪笥は、ブロンズで月桂樹の装飾が施されたコマ型の脚に支えられており、下部の枠の位置にアカンサスの葉からなる仕切り板に飾られている。キャントになっている角は、上部が、小さなバラの花装飾の上に施された、渦方持ち送りに飾られている。上部に走る金箔を張ったブロンズのフリーズは、唐草模様と、交互に現れる小さなバラの花と花形の装飾からなっている。2台の、上部がアーチ形の開き戸を持つコーナー家具は、これと同じブロンズ装飾で飾りつけがなされている。この装飾要素は、ギリシア・ローマの装飾意匠から取り入れたもので、ギリシア様式の特徴となっている。この様式は、1755年から登場し、ジャン=フランソワ・オーベンや、ジャン=フランソワ・ルルーのような家具職人によって適用され、1760年代には真の発展を遂げる。

完璧な寄木細工

箪笥の側面と正面の両脇は、幾何学模様の寄木細工 ―フリーズ状に化粧張りされた模様と小さな花模様からなる、カルトゥーシュから構成される組み紐文― で装飾されている。この絵はジル・ジョベールが王室家具調度管理官に1771年から1774年にかけて納入した家具の、「ハートと菱形の組み紐文」と呼ばれる模様を、呼び起こさずにはいられない。この箪笥の、新古典主義的な飾りけのなさは、中央のメダイヨンを埋める、自然主義的に描写された花の寄木細工 ―ジャン=フランソワ・オーベンや、ジャン=フランソワ・ルルー、ジャン=アンリ・リズナーのものに近い― により和らいでいる。同じタイプの花の寄木細工は、コーナー家具によく見られ、箪笥には、花籠飾りが、そしてコーナー家具には花束の装飾が見受けられる。

ジョゼフと小間物商

ジョゼフ・バウムハウアーはドイツ出身であった。彼の同時代の人たちは彼の名前を発音できなかったため、彼はただジョゼフと呼ばれるようになり、自分の制作する家具にもそう証印を押すようになった。ルーヴルのこの作品に貼られている札により(他のジョゼフの家具にも見受けられる)、これが有名な小間物商ダルノーの注文によって制作されたもの、ということが証明できるであろう。バウムハウアーは(同業組合の)家具職人の資格を取ることはなかったが、1749年に、王から特権を与えられた家具職人兼商人の称号を得た。ジョゼフは主に ―そしてとりわけ小間物商の― 注文のもとに仕事をし、小間物商はだんだんと彼の制作を吸収するようになった。

出典

- ALCOUFFE D., DION-TENENBAUM A., LEFEBURE A., Le Mobilier du musée du Louvre, Paris, 1993, pp. 194-197.

- PRADERE A., Les Ebénistes français de Louis XIV à la Révolution, Paris, 1989, pp. 230-243.

作品データ

  • ジョゼフ・バウムハウアー、通称ジョゼフ

    箪笥と1対のコーナー家具

    1770年頃

    パリ

    パリ

  • 木組み:オーク材化粧板:ローズウッド、アマランサス材、シカモア材寄木細工:多色木材、金鍍金ブロンズ、紫色の更紗大理石

    箪笥:高さ95.5cm、幅1.820m、奥行き69cmコーナー家具:高さ96cm、幅80.5cm、奥行き69cm

  • 1973年、ルネ・グロッグ氏とグロッグ=カルヴェン夫人が寄贈

    OA 10374, OA 10375, OA 10376

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

印刷された貼り札 "Darnault Père et Fils Marchand et Miroitier Ordin.re du Roy en ses Menus plaisirs, (...) / Au Roy d'Espagne / Rue de la Monnoye A Paris"