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工芸品
17世紀

執筆:
De Ribou Marie-Hélène

ルイ14世は親政の初期に、アポロンのギャラリー用に13枚の絨毯を注文しているが、この絨毯はこうして制作された7枚目である。これは古典的な、また王家を象徴する装飾と花のモチーフをとりまぜ、厳密に区切られた左右対称な構図をもっており、その点でそれまでの作品とは一線を画する。

区画のある絨毯

アポロンのギャラリーのために織られたこの絨毯は、構図に同ギャラリー天井の区画構成を取り入れている。月桂樹の枝を添えた竪琴という中央モチーフを軸として、左右対称な3区画に分かれている。このモチーフの周りには、刳型のある縁どりが各区画を仕切っている。黒い地は唐草模様や花の鮮やかな色を際立たせ、一方淡色の地は装飾に明るさをもたらしている。これらの地が引き立てる金の色調は、ふんだんに施された豪華な装飾モチーフと相まって絨毯の輝きを増す。ル・ブランによって見直された古典的な装飾は、あふれんばかりの色鮮やかな唐草模様、百合の花と合わさったアカンサスの葉を通して、新たな意義を得ている。アポロンのギャラリー用の他の絨毯12枚にも同じ構図と同じ装飾レパートリーが用いられている。13枚が並ぶことで、未完に終わった天井と対比をなす1枚の大きな絨毯を形作っていた。

王の最初の大型注文

1664年3月31日、公証人を介した協定によって、シモン・ルルデの工房の地位はより強固になった。一方で総合病院は年に60人の子供を見習いとしてシモン・ルルデのもとへ送り込む。他方王立アカデミーの画家が、図案を確認し下絵画家を養成するために、定期的に工房へ来ることになった。この作品はおそらく、その後まもなく発注され、最初の絨毯数枚は同年内に織り始められたに違いない。1666年6月には、13枚の絨毯はほとんど完成していた。しかし王室調度品保管所へ納入されるのは、1667年10月7日になってからである。完成後、おそらくルイ14世の訪問にあわせて、大急ぎでアポロンの回廊に敷かれたのだろう。ギャラリーの装飾は終了していなかったため、汚れた絨毯は洗浄のためにフィリップ・ルルデの工房に戻されたようである。翌年になってようやく、絨毯は王室調度品保管所に納められ、登録された。

装飾的かつきわめて象徴的な図像

中央の月桂樹と竪琴は、注文主を想い起させる。人々はルイ14世をアポロン神にたとえ始めていたのである。そのため王の象徴体系とアポロンの象徴体系が異なる装飾に混じり合っている。百合の花は独立した装飾として用いられ、アカンサスの葉やロゼットと組み合わされている。これらが構成のしっかりした飾紐をなし、他の装飾と完璧に調和している。アポロンの持物である太陽、蛇、月桂樹もまた刳形の中の装飾要素となり、アカンサスの葉の間や天球の周りにみられる。
この絨毯とともに新しい装飾言語が生まれた。これは輝かしく荘重なもので、続く18世紀のフランス美術が放つ威光の一要素となる。

出典

Jean VITTET, "Contribution à l'histoire de la Manufacture de la Savonnerie au XVIIe siècle : l'atelier de Simon et Philippe Lourdet d'après les minutes notariales ", in Bulletin de la Société de l'Histoire de l'Art français, 1995, pp.101-103

作品データ

  • シャルル・ル・ブラン

    絨毯

    1664−1666年

    ルーヴル宮、アポロンのギャラリー王室コレクション

    パリ、シャイヨーのサヴォヌリー製作所

  • 輪奈織、羊毛

    縦3.90m、横8.90m

  • 1901年、国有調度品保管所より分与

    OA 5034

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

王室調度品保管所の総合目録73番同72番にもう1点、同じカルトン(下絵)をもとにアポロンのギャラリー用に制作された絨毯がある。