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作品 絵皿、パルナッソス山

工芸品部門 : ルネサンス

絵皿、パルナッソス山

© 2008 RMN / Jean-Gilles Berizzi

工芸品
ルネサンス

執筆:
Brigitte Ducrot

この小さな皿の底部裏面に記された署名は、ルネサンス期イタリアの物語絵付け釉陶器の歴史について重要な手がかりとなるものである。というのも、マジョリカ陶器絵師ニコラ・ダ・ウルビーノの他の主な作品はルーヴルに保管されているものの、そのモノグラム入り作品は五つしか知られていないためである。作者はここで、ラファエッロによって描かれマルカントニオ・ライモンディにより版画に彫られた、パルナッソス山上でアポロンを取り巻く集団の上部分を描き出している。

「ア・イストリアート」(物語絵付け)装飾

「ア・イストリアート」(物語絵付け)装飾が誕生したのは15世紀の終わりのことであり、その発祥の地は伝統的にファエンツァであるとされ、それがフランスにおける「ファイアンス」の呼称の元となった。白く不透明の琺瑯で覆われたその表面は、釉陶器の絵付けのためには最適な支持材となる。この種の装飾はイタリア全土のほとんどの工房で行われ、ヨーロッパ中にマジョリカ陶器の名を知らしめることに貢献している。1520年代からは、ウルビーノが物語絵付け装飾の一大中心地の一つとなるが、それはもっぱら、グイード・ドゥランティーノ、ニコラ・ダ・ウルビーノ、次いでフランチェスコ・クサント・アヴェッリらの工房の技倆の高さによるものなのである。

名のある工房の印

この皿底の小片が保存されていたのは、ひとえに裏面に記された署名のおかげであると言ってよい。この署名は、最も名の知れたイタリアのマジョリカ陶器絵師の一人であった、ニコラ・ダ・ウルビーノ(1480年頃-1538年)のものである。その見事な、そして厖大な数の作品中、作者の名あるいはモノグラムが入っているのは、サンクト=ペテルブルク、フィレンツェ、ロンドン、ノヴェッラーラにある5点だけだ。他の作品は、作風の分析からこの作者のものとされたのである。絵柄の力強さ、構図の巧みさ、上品で落ち着いた色遣いなどが、名のある工房の画家にして主人であるニコラ・ダ・ウルビーノの作風を特徴付けている点である。

ラファエッロの作品

その見事な仕上がりに加え、この皿底の装飾は、ヴァチカンの「署名の間」のためのラファエッロの失われた素描に着想を得ているという点で重要である。その素描は、マルカントニオ・ライモンディの版画により知られるところとなっている。ここに描かれているのは、音楽と詩歌の神であるアポロンが、パルナッソス山上にあって歌い戯れるミューズらを従えている場面の、上部分である。同じ主題をより完全な形で描いた皿は複数あり、ルーヴル美術館、コンピエーニュのヴィヴネル美術館、ベルリンの装飾工芸美術館などで見ることができる。

出典

- GIACOMOTTI Jeanne, Catalogue des majoliques des musées nationaux : musées du Louvre et de Cluny, Musée national de céramique à Sèvres, Musée Adrien-Dubouché à Limoges, Paris, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 1974, p. 254-255, n 824.

- Louvre. Guide du visiteur. Les Objets d'art. Moyen-Age et Renaissance, Paris, Editions de la Réunion des Musées nationaux, 1994, p. 108.

- ASSANTE DI PANZILLO Maryline, La Majolique italienne de la Renaissance (II), feuillet de salle n 6/35.

作品データ

  • ニコラ・ディ・ガブリエーレ・ズブラーガ、通称ニコラ・ダ・ウルビーノ

    絵皿、パルナッソス山

    1525-1528年頃

    ウルビーノ(マルケ州、イタリア)

  • 釉陶器

    直径14 cm

  • 1856年、シャルル・ソヴァジョによる寄贈

    -ラファエッロの版画《パルナッソス山》に基づく

    OA 1244

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    マクシミリアンの狩猟の間
    展示室19

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

裏面の銘 : Elmonto de pernasio con le noue muse et apollo [モノグラム] da Urbino (パルナッソス山にいる9人のミューズたちとアポロン、[ニコラ]ダ・ウルビーノ)1244. G 324