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置き時計

© Musée du Louvre / Objets d'Art

工芸品
18世紀:ロココ

執筆:
Muriel Barbier

この置き時計は、元々、「葉飾りの」香炉2点と「蝋受けの」香炉2点も含んだ、一揃いの装飾品の一部であった。この5点からなる揃いは、ポンパドゥール夫人(1721-1764年)のメナール城のために届けられた。ロカイユの形状をもつこの置き時計は、ポンパドゥール夫人がたいへん好んだ、「プティ・ヴェール」と呼ばれる色の地が施されている。文字盤は、パリの時計職人、ジャン・ロミイー(1714-1796年)が製作し、他の部分はセーヴルの磁器でできている。

ロカイユ様式の作品

この典型的にロカイユ様式の置き時計は、先頭に脚がねがついた4本脚が支える、曲線的な線をもつ磁器でできた、側から構成されている。文字盤は、周りを大きな縁がぎざぎざのカルトゥーシュが囲み、金の二重線により引き立っている。そして花や葉飾りが、ただ金に飾られた白の浮き彫りで施されている。側面と側の後部は、多色彩色の花のたれ飾りに彩られている。

装飾要素

同じセットの「葉飾りの」香炉(バルティモアのウォルターズ・アート・ギャラリー蔵)と、「蝋受けの」香炉が、シャルル=ニコラ・ドダンが描いた、中国風の場面に構成された絵付け装飾を表わしているが、当置き時計には、時計の機能に関する装飾が施されている。事実、文字盤は自然主義的に描かれた、時間の象徴-鎌、砂時計、蝶々の羽根、リボンを巻いた鋏、紡錘―を集めた武器模様を頭上に頂いている。また、この置き時計と付属品の地色は、1760年に創作された、非常に珍しい「プティ・ヴェール」という色である。ポンパドゥール夫人は、この「プティ・ヴェール」色の地がたいそうお気に召し、この地色が施された最初の作品群の第一作目を、デンマーク王の大臣、モルトゥクにささげた。

メナール城の装飾

ブレゾワのメナール城は、オルレアンとブロワの間に位置し、1646年頃、ギヨーム・シャロン(王の顧問)によって建設された。ポンパドゥール夫人はメナールの城と土地を1760年に購入する。彼女は改築工事を建築家のアンジュ=ジャック・ガブリエル(1698-1782年)に依頼し、1760-1765年当時の流行に合った装飾を施させた。磁器を非常に愛した彼女は、-他の自分の居城にもそうしたように―この城のためにセーヴル磁器の調度品を注文した。この置き時計を含む5点ひと揃いの装飾セットは、1762年6月25日に届けられた。ポンパドゥール夫人は、その最期まで、セーヴル製作所の最も重要な庇護者であり続けた。彼女はそこで多くの品を購入し、おそらく製作所をヴァンセンヌからセーヴルに移すよう取りはからったのも彼女である。彼女の独創的で革新的な趣味により、たいへん奇抜な形状や装飾が多く生まれた。

出典

- Madame de Pompadour et les arts, Catalogue d'exposition, Versailles, Paris : Éditions de la Réunion des musées nationaux, 2002, pp. 455-456

- Un Défi au goût, Catalogue d'exposition, Paris, musée du Louvre, 1997, pp. 77-79

作品データ

  • ジャン・ロミイー(1714-1796年)、セーヴル製作所

    置き時計

    1762年頃

    ポンパドゥール夫人のコレクション、メナール城、フランス

    フランス、セーヴル

  • 軟磁器、エナメル、銅、金箔を貼ったブロンズ

    高さ30cm、幅22cm

  • 1982年に所得

    OA 10899

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

文字盤上: Romilly à Paris(パリのロミイー)