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羊飼い
© 2003 RMN / Hervé Lewandowski
古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)
アルカディヤ地方のリュカイオス山の麓にあるリュコスラの神殿は、多くの奉納品を今日にもたらした。それらはテラコッタ製の人物像、ブロンズ製の小像などであり、その中には地元で制作された羊飼いが存在する。羊毛の厚い袖なしマントに覆われ、ピロスを被ったこの人物は紀元前5世紀初期に制作され、ヘルメス又はパンに奉げられていたと思われる。というのもこれら二牧神への信仰は、この時代ペロポネソス半島のこの地方で特に盛んであった。
リュコスラのブロンズ像奉納品
ルーヴル美術館の収蔵品は1941年、ド・ナトゥイユ氏の寄贈によるアルカイック時代のブロンズ像が加わり豊かさを増した。その発見場所は確実な方法で知られていなものの、この小像はペロポネス半島の北部、リュカイオス山の麓に位置するアルカディヤ地方の村、リュコスラの神殿に由来すると思われる。というのもテラコッタ製の人物像、これと類似するブロンズ製の小像など、複数の奉納品は、この神殿やベレクラのようにリュカイオス山に隣接する支脈に設置された神殿にて発見され。
アルカディヤ地方の羊飼いの作品
この小像は、アルカディヤ地方の工房にて大量生産された、小型ブロンズ製羊飼い像の同一種の作品群のうちの一つである。作品は蝋型鋳造の技法により紀元前5世紀の最初の十年間に制作された。それは、この時代の小像における地方様式の根強さを証明している。ややどっしりとした均整のこれらの人物は一般的に、厚い羊毛の袖なしマントにぴったりと覆われている。その縁は顎の下にて大きなピンにより固定されている。それらは皮製又はフエルトの円錐形縁なし帽、ピロスを被り、目を大きく開け、髭を剃った無表情の顔で表されている。短いチュニカのみ着用し、左わきの下、又はより稀に、肩の上に雄牛を担いでいる者もいれば、脇に残る小さな穴から想像できるように、今日失われた杖を手にしていたと思われる者もいる。全てもしくは殆どのものが、その地方の作品の特徴である、重々しい頭をもつ硬直した均整で表されている。
羊飼いたちの神々への信仰
これらの人物像は、農民たちにより、家畜の群れを守る神々に奉げられた。それらのいくつかは、アルカデイア地方の神殿にて崇拝されていた牧神を表現している。それらはセイレン、雄羊を持つヘルメスを意味するヘルメス・クリオフォロス、又は羊飼いの神パンである。パン信仰は紀元前5世紀まで、アテナイまたはペロポネソス半島の中央、特にリュカイオス山の斜面にて盛んに行われていた。その後このような神殿の多くは、都市近辺の信仰の場に移され、徐々に放棄されていった。
出典
- JOST M., "Statuettes de bronze archaïques provenant de Lykosoura", in Bulletin de Correspondance Hellénique, 99, 1975, p. 341-343, fig. 7.作品データ
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羊飼い
紀元前5世紀初期
リュコスラ、アルカディヤ(ギリシア)
アルカディヤ(ギリシア)
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ブロンズ、鋳造、線刻
高さ:10,2cm
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1941年ド・ナトゥイユ氏寄贈
Br 4248
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シュリー翼
2階
ブロンズの間
展示室32
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
