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作品 羽を生やした馬

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

羽を生やした馬

© 2000 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

この小型の羽を生やした馬は、ドドナ(イピロス地方)のゼウスの神託の神殿に由来する。これは、紀元前6世紀中期頃のギリシア北東部の工房の生産品に与えたコリントスの影響を証明する。この動物が、アテネ国立博物館に保管してあり、同じくドドナで発見された、反転した対に伴っていたのはほぼ確信であろう。この二つは、その形が不明な同じ器具を装飾していたように思われる。

ドドナのゼウス神殿にて発見

このブロンズ製の小型の馬は、イピロス地方(ギリシア北西部)に位置する神託の神殿である、ドドナのゼウス神殿の発掘に由来する。1890年レヴィ氏に蒐集されたこの作品は、その翌年ルーヴル美術館のコレクションに加わった。広げられた長い羽を付けたこの動物は、おそらくペガソスを表現したのであろう。この神話的な馬は、メデューサにより生み出され、オリュンピアの主ゼウスにより星座として受け入れられた。

奉納用または礼拝用器具の装飾

同じくドドナの神殿にて発見され、アテネ国立博物館に保管してあるもう一つのブロンズ製の馬は、ルーヴル美術館の小像の反映のように表れる。この二つの彫像が、おそらく反転した対を形成し、同じ器具を装飾していたことはほぼ確実であろう。この二つの動物は、ひづめの下に位置する二つの板により、その本体に固定され、そして鋲により支えられていた。この器具の形とその役割は不明である。これらの馬は。何らかの奉納用の壺の把手または、ドドナにて多く発見された、これに類似する複数の動物彫刻により証明されたように、ゼウス神殿に捧げられた礼拝像の役割を果たしていたと思われる。

コリントスの作品に影響を受けた彫刻

このルーヴル美術館の作品例は、アルカイック時代の紀元前550年から525年の間に、おそらくアンブラキアの工房にて制作された。その要素はギリシア北西の工房にて生産された、コリントスの工房の影響を伝えている。たてがみ、横線の線刻がされた刻み目、やや重い四脚のボリューム、短い鼻と形が定かでない鼻孔の頭部の加工の仕方は、コリントスそうしてペロポネソス半島広域で製作された小型の馬を思い浮かばれる。この時代のコリントス美術の影響は、イピロス地方に大々的に広まった。それは、近隣にコルフ島(旧ケルキュラ)という、コリントスの植民地が存在したからである。地元の職人はその母体となる都市の様式を採用し、そこで使用された装飾レパートリーに着装をえた。

出典

Walter-Karydi (E.), "Bronzen aus Dodona - Eine Epirotische Erzbildnerschule", Jahrbuch der Berliner Museum, 1981, p. 20, 27.
Rodenwaldt (G.), Die Bildwerke des Artemistemples von Korkyra, Berlin, 1939, p. 53-55.

作品データ

  • 羽を生やした馬

    ドドナ(イピロス地方)ギリシア

    ギリシア北西の工房(アンブラキア?)

  • ブロンズ、無垢鋳造、線刻

    高さ13.2cm、幅13.3cm

  • 1890年購入

    器具の装飾

    Br 149

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    2階
    ブロンズの間
    展示室32

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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