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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>聖体容器
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聖体容器
© Musée du Louvre/C. Larrieu
古代エジプト美術
キリスト教時代のエジプト(紀元4-紀元12世紀)
これは聖体容器の断片である。すなわち、聖体のパンを入れるための円筒形をした箱である。聖体容器の装飾には多種多様なものが用いられていたが、ここでは、右側には、エジプトキリスト芸術に極めてよく普及していたミイラ姿の立像が彫り上げられているのが見える。
おそらく礼拝に用いた貴重な品
象牙で作られたコプト時代の作品はほんの一握りしか存在しない。概して、悪い保存状態で発見されている。このような小型の作品はよく流通したため、技術と図像を広く普及させたがその反面、広く普及したがゆえに正確な出所が特定しにくくなっている。かつては円筒形の箱全体に装飾が施されていたと思われるこの聖体容器には欠落が著しく、二つの場面のみが部分的に残存している。また、蓋は発見されていない。新約聖書の挿話を表した豊かな装飾、贅沢な素材、小型であることからこれが聖体を入れる容器であったことを証明している。
福音書記者か
左側に大きく描かれた人物は長い貫頭衣を纏っている。残念ながら、顔の損傷は激しい。顔の周囲には穴が開いており、ここにかつては金属製の装飾が固定されていたと推測される。人物は左手に、製本の両面が紐で括られている本を握っている。福音書記者の一人を表しているのだろうか。
ラザロの復活
この箱の右の場面は良く知られているイエスの友人ラザロの復活場面を表している。ラザロの姉妹、マルタとマリアの懇願に心を打たれたイエスはラザロが埋葬された墓の方に向ってラザロに墓から出るように命じ、奇跡を起こしたといわれているがその場面が描かれていると思われる。
概して、ラザロはエジプトのミイラの立ち姿で表現されている。ここでは、若々しい姿で左の人物より小さく描かれている。アーチを支えている撚った柱二本に囲まれた墓の中にラザロがいるのが見える。この場面にはイエスが常に立ち会うもので、ラザロを墓から出すために、左にいるイエスは墓を指差している。二人の姉妹のうちの一人もここに描かれていたと思われるがこの場面は欠落している。墓に埋葬された遺体から人が蘇生するこの場面は、初期のキリスト教徒が希望していたものと一致するものであった。
出典
- BENAZETH D., "La sculpture copte", in Dossiers d'archéologie, 226, sept 1997, p. 27.作品データ
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聖体容器
後6世紀
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彫刻、象牙
縦10.4cm、横7.9cm
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1934年、購入
E 14359
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ドゥノン翼
地上階
コプト美術のギャラリー
展示室B
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
