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作品 聖王ルイのチェスボード

工芸品部門 : 中世

聖王ルイのチェスボード

工芸品
中世

執筆:
Barbier Muriel

聖王ルイ〔フランス国王ルイ9世〕のチェスボードは歴代王室のコレクションに含まれていたものだが、しかし本作品が聖王ルイのものであったという伝説は、おそらく事実とは異なる。実際、水晶〔ロッククリスタル〕と煙水晶〔スモーキークォーツ〕でできたこのチェススボードは、ボード部分がドイツで、駒がフランスでそれぞれ15世紀に制作された。数百年の間にかなり手が加えられたが、15世紀の職人の創造性と、歴代フランス国王のコレクションの洗練を証しすることに変わりはない。

チェスボードの素材:水晶と煙水晶および銀

ボードは、市松模様をなす水晶と煙水晶の正方形の薄板32枚ずつで構成され、どの薄板も銀の刳形で縁取られている。それぞれの水晶板の下に敷かれた銀薄は、赤エナメルの花弁と緑エナメルの葉をもつ銀の花で装飾される。同様に煙水晶板の下にも黒の薄片が敷かれ、葉が銀で他の部分は鍍金した銀製の花で飾られる。この花々は水晶板の下に透けて見える。駒は、オリジナルのものだという確証はないが、半分が水晶(白い駒)、残り半分が煙水晶(黒い駒)で作られている。各駒の形はほぼ六角錐で、一塊の石からできており、鍍金した銀で細部を加えてある。

チェスボードに含まれるもうひとつのチェスボード

ボードを構成する64枚の薄板のまわりには、水晶板で覆われた8つの仕切りがある。内部には市民または兵士を表した木製の小像があり、これらは座像、立像、あるいは騎馬像で、赤または青に塗られている。この像はチェスの駒とイメージが重なる。向かい合う2つの仕切りの中には白黒の金属でできたチェスボードの一部があり、これらの小像がその目に置かれている。これら16目のボードの両側にはそれぞれ銀の花束があるが、この花束は他の仕切りの中に見られるのと同じく植物を模した地の上に置かれている。残る他の仕切りの中では、茂みの中に兵士の姿が見える。兵士像が15世紀末のドイツ兵の姿をしているため、このボードは南ドイツで制作されたと考えられている。

チェスボードに加えられた変更と来歴

1791年にはまだ、ボード側面に青エナメル地に鍍金された銅の装飾があった。現在は、銀の型押しで唐草模様を描いた、19世紀制作のフリーズが各側面に貼りつけられている。四隅には、鍍金したブロンズ製の17世紀に制作された天使の頭部が据えられている。この頬をふくらませた有翼の天使は18世紀以来このチェスボードを飾っているもので、イタリアで制作されたと思われる。本作品は、王侯の目録では飾石のチェスボードと言及されることが多い。木製の小像があることから、複数の目録よりルーヴル宮にあったことが知られるチェスボードと同定されている。このチェスボードはガブリエル・デストレ(1573-1599年)〔国王アンリ4世の愛妾〕のコレクション目録に見え、ついでルイ14世の宝石コレクション目録の31番にも現れる。駒が一つ欠けてしまったため、ルイ18世は自身の給仕頭ティエリー・ド・ヴィル・ダヴレにこのチェスボードを下賜した。

作品データ

  • 聖王ルイのチェスボード

    Fin XVe siècle, XVIIe siècle, XIXe siècle

    Anciennes collections de Gabrielle d'Estrées et de la Couronne

    Allemagne (tablier)- Paris (pièces)

  • Cristal de roche, quartz enfumé, bois de cèdre, argent doré, bronze doré

    H. : 6,50 cm. ; L. : 43 cm. ; H. rois : 6,20 cm. ; H. pions : 3,50 cm.

  • Dépôt du musée de Cluny, 1946

    Cl 642

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    百花繚乱
    展示室9

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
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開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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