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蠟受け皿が2枚の燭台

工芸品
17世紀

執筆:
Barbier Muriel

この燭台はいくつかの点で他の作品とは異なる。まずオルレアン公の金銀細工師、かのフランソワ・ロベルデイ1世作と同定される数少ない作品のひとつである。そして17世紀前半のパリにおける金銀細工を伝える作品である。本作品が版画『金のブーケ』に着想を得ていることは確かである。この版画は金銀細工師にとって図案集の役割を果たしていた。切り抜かれ、透彫になったモチーフには、当時王室付きの金銀細工師の間に広まっていた「エンドウ豆の鞘」様式が現れている。

17世紀前半の燭台

燭台がのっている円形の台は、銀の板を切り抜きレースのように透彫にして、エンドウ豆の鞘で二重のバラ模様を形作ったものである。中心軸は冠状の葉の中から伸び、枝分かれしている。中央の垂直の枝の先は、房形のつまみになっている。その両側では、2本の枝が開いたエンドウ豆の鞘2つを通り抜ける。それぞれの枝は、花冠状の蝋受け皿と六弁の六角形の蠟燭立てを支えている。これより細い他の枝はエンドウ豆の鞘と種子で飾られ、中心軸に巻きついている。鋸歯状の葉と伸びた茎の多さは、17世紀前半のパリの金銀細工をまさに象徴している。

フランソワ・ロベルデイ1世の作品

フランソワ・ロベルデイ1世(1651年死去)はオルレアン公の金銀細工師という肩書きを持ち、王室や枢機卿マザランのコレクションに含まれる作品を納めていた。彼はチュイルリー宮内に工房を構えていた。ロベルデイの作品は、その存命中から大評判だった。この燭台では、とりわけ艶消しの脚と蝋燭立てや蝋受け皿の磨いた金属の輝きに見られる絶妙な光の効果など、品質の高さが彼の名声を物語っている。

「エンドウ豆の鞘」様式

17世紀前半の1625‐1635年頃、『金銀細工のブーケ』がバルタザール・モンコルネ、フランソワ・ラングロワ、ロラン・レガレ、イザック・ブリオらによって 数多く出版されている。こうした版画により、おそらく16世紀のムーア美術をもととするきわめて特徴的な様式が広まった。そこには切り抜きや透彫の葉、種子、エンドウ豆の鞘、伸びて蔓を巻いた茎や花が豊富に施されている。ロベルディの燭台は、これらの版画から生まれた「エンドウ豆の鞘」様式を示すものである。同様式はピエール・ドラバールのような金銀細工師の工房など、ルーヴル宮の回廊にあった工房で広まった。銀を扱う金銀細工師の中では、ロベルデイが同様式の中心的な作家だったと思われる。

出典

- BIMBENET-PRIVAT M., Les Orfèvres et l'orfèvrerie de Paris au XVIIIe siècle, Paris, 2002, t. II, p.50-51.

- Un Temps d'exubérance, les arts décoratifs sous Louis XIII et Anne d'Autriche, Paris, Editions de la Réunion des musées nationaux, 2002, p. 259-260.

- Nouvelles Acquisitions du département des Objets d'art, 1990-1994, Paris, Musée du Louvre, 1995, p.116-117.

作品データ

  • François Ier Roberday

    蠟受け皿が2枚の燭台

    1630年頃

    フランス、パリ

  • 鋳造、透彫、打出、上彫を施した銀

    高さ14cm、幅17cm、奥行き9.5cm

  • 1993年、ジュスタン=バリー氏より、両親レイモンとミレイユ・ジュスタン=バリーの思い出として寄贈

    OA 11373

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    アンリ4世
    展示室31

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

フランソワ・ロベルデイ1世