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作品 装飾板:ケンタウロスおよびドラゴンと戦う戦士

工芸品部門 : 中世

装飾板:ケンタウロスおよびドラゴンと戦う戦士

© Musée du Louvre, dist. RMN / Thierry Ollivier

工芸品
中世

執筆:
Muriel Barbier

ルーヴル美術館が所蔵する2点の装飾板は、1点がケンタウロスを、もう1点がドラゴンと戦う戦士を表したものである。これらは、今日12点が知られている装飾板の一揃いに属し、かつては十字架、祭壇画またはアンテペンディウム〔祭壇飾り〕に取り付けられていた。銅地にエマイユ・シャンルヴェ〔生地彫り七宝〕を用いて制作されており、ムーズ地方で修道院長ウィバルト・ド・スタヴロ(1130-1158年)のメセナ〔文芸保護〕周辺に見られた同技法の発展をよく示している。

複合的な図像

装飾板は玉飾りで縁取られ、取り付け用の穴が12開いている。1点ずつ別々の人物像が描かれているが、これは世俗的な主題に想を得ているようだ。ルーヴルの装飾板の1点は、剣と楯で武装しドラゴンと戦う人物で飾られており、おそらく悪に対する善の勝利を象徴している。もう1点は弓を射るケンタウロスと犬を描いたもので、黄道十二宮の最後である射手座、つまり異端と悪の擬人化と解釈することができる。各装飾板には、新旧約聖書や空想に満ちた動物誌を出典とする人物の組み合わせが見られる。これらは悪徳と美徳の表現と捉えることもできるが、依然として謎である。

修道院長ウィバルト・ド・スタヴロのメセナ〔文芸保護〕

ルーヴルの装飾板2点は、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館が所蔵する3点と類似している。これら5点は、修道院長ウィバルト・ド・スタヴロ(在位1130-1158年)のメセナ〔文芸保護〕の下に生み出された工芸品の流れを汲む、ムーズ地方の工房で制作されている。同じ作品に由来する他の7点については、残念ながら特定できない。ウィバルト・ド・スタヴロは、銅地にエマイユ・シャンルヴェをほどこした重要な金銀細工作品を注文し、12世紀のムーズ地方において大きな役割を果たした。ルーヴル、ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館および同じくロンドンの大英博物館が所蔵する装飾板一揃いは、12世紀ムーズ地方における工房の活況を象徴している。さらに、褐色など同地方のエマイユ作品でも珍しい色彩や、実在するしないにかかわらず生き生きした様子の動物、そしてそのしなやかな動きのおかげで、この装飾板は独創的な作品に仕上がっている。

出典

Gauthier Marie-Madeleine, Émaux du Moyen ge occidental, Fribourg, 1972, pp. 132-133 et p. 349.

Stratford N., Catalog of Medieval Enamels in the British Museum, volume II, Northern Romanesque Enamel, Londres, 1993.

作品データ

  • 装飾板:ケンタウロスおよびドラゴンと戦う戦士

    1160-1170年頃

    フランス ムーズ川流域

  • 銅に金鍍金、エマイユ・シャンルヴェ〔生地彫り七宝〕

    高さ10cm、幅10cm

  • マニャック・コレクション旧在、1914年V.マルタン・ル・ロワより寄贈

    OA 8097

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    シュジェール
    展示室2

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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