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作品 軍最高司令官アンヌ・ド・モンモランシーの肖像

工芸品部門 : ルネサンス

軍最高司令官アンヌ・ド・モンモランシーの肖像

工芸品
ルネサンス

執筆:
Sophie Baratte

革命時の接収の際にルーヴルに収蔵された、初めてのほうろう加工の作品であるこの軍最高司令官アンヌ・ド・モンモランシー(1493-1567年)の肖像は、王のほうろう細工師、レオナール・リモザンの傑作のひとつである。アンヌ・ド・モンモランシーは王、フランソワ1世(1494-1547年)とアンリ2世(1519-1559年)の友人であり、エクーアン城を建設させた人物である。この作品は、ほうろうを引いた板が施された、当初の枠組みを保存している。これは、フランスのルネサンスの、リモージュの七宝焼(ほうろう)のもっとも特筆に価する作品のひとつである。

肖像画

この肖像画は1556年に制作されたとされることから、アンヌ・ド・モンモランシーが63歳の年であったということになる。髪、口ひげ、あごひげには白いものが混じり、額には皺がより、顔はやせている。ほうろう細工師は、彼の青い目のいきいきとした様子を見事に表現している。黒のベレー帽には、金の司令官章が飾られている。聖ミカエル騎士団の首飾りを黒の胴衣の上に身に付け、胴衣は小さなボタンと灰色の唐草模様の刺繍が施されている。エゾイタチの毛皮が付いた黒のマントが肩を覆っている。彼は、上部が白い、緑色の手すり子の向こう側に居る。彼の名前アンヌは、彼の代母アンヌ・ド・ブルターニュ王妃の名前である。軍人であり王家の近臣であった彼は、宗教戦争(ユグノー戦争)の際の、カトリック側の重要人物であった。また彼は、芸術面においても第一線の人物であり、それはエクーアン城やシャンティイー城が物語っている。1556年と1568年に作成された財産目録から、エクーアン城の国立ルネサンス美術館に保存されている祭壇画のように、リモージュのほうろう製品の品物にたいする彼の興味のほどが伺える。

枠組み

枠組みは、6枚の、単色画法または黒地に金のほうろうを引いた板と、2枚の、打ち出しと色のついたほうろう加工が施された銅の人面像から構成されている。2枚の半球の上には、2枚の右顔面像と、2枚の左顔面像が、軍最高司令官の座右の銘「Aplanos(失敗なく、変わることもなく)」が書かれた巻物に囲まれた、先のとがった剣を手に持っている。王の居る前で抜き刀を持つことは、軍最高司令官の特権であった。子供のサテュロスを伴う男性と女性のサテュロスの像は、フォンテーヌブローのフランソワ1世の美術品陳列室の化粧漆喰の飾りから直接模写されたものであり、像の左右が反対になってしまうことのある、版画をとおして模写されたと考える必要はないだろう。

歴史的背景

この肖像画は、1794年、共和暦第2年の風月22日に、モンモランシー=ラヴァル公爵のもとで接収された。名前が似てはいるが、公爵はアンヌ・ド・モンモランシーの子孫ではなく、シャルル8世の侍従の子孫であった。ただし、なぜこの肖像画が公爵の館にあったのかは説明が付かない。1804年から、この作品はアポロンの回廊(アポロン・ギャラリー)に展示され、宮廷の人物の、楕円形の大肖像画の枠組みのモデルとなった。

作品データ

  • レオナール・リモザン(1505-1577年)

    軍最高司令官アンヌ・ド・モンモランシーの肖像

    1556年

    リモージュ

  • 銅版の上にほうろう、金鍍金を施した板の木組み

    全体:高さ72cm、幅54cm肖像:高さ45cm、幅32cm

  • 革命時に接収、1794年に中央美術館に収蔵

    N1254

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    レオナール・リモザン
    展示室21

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

右上部の隅に金で署名、日付「LL1556」