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作品

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

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© 2003 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

地方での製作の跡は紀元前5世紀初期の作品の中には、まだはっきりと見受けられる。テーバイに由来するこのブロンズ製の鏡は、アッティカの沖、アイギナ島の工房で生産された貴重な作品例である。円盤型の鏡は、アルカイック時代の少女立像、コレーの面影を残す人相のカリュアティドの頭部の上に置かれている。しかしながら髪形、顔の輪郭、腕の位置は、厳格様式の特徴であり、新しい美学の幕開けを示している。

カリュアティドの鏡

このブロンズの鏡は、紀元5世紀前半と紀元4世紀のギリシアにおいて特に大量生産されたことを示している。脚付鏡の人気はその後、徐々に箱型鏡のそれに取って代わった。持ち手が付いた鏡と違い、この形の鏡は手に持ち使用するものではない。それは卓上にて自身の前に置き使用する。1888年に収蔵されたこの作品は、その6年前にギリシア中部、ボエオティアにあるテーバイにて発見された。円盤の部分は、その先端がそれぞれ花の莟の形をした留め金により、カリュアティド形の脚に固定されている。金属部分は当時、反射面を得るために丁寧に磨かれていた。女性像は、その先端が馬のひづめの形をした四脚の脚により支えられた足代の上に立っている。

厳格様式の革新が含まれたアルカイック時代のコレーの美学

この小像は厳格様式時代の幕開けとなる紀元前490年から480年頃に制作された。この作品にはまだ、荘厳な様子、正面性、均衡、先刻された着衣などの、アルカイック時代のコレーの形式が残っている。若い女性は、胴の部分を締め付けたキトンの布地をまとい、その中で両脚を密着せて直立した様子で表現されている。しかしながらいくつかの明細部分が新しい美学、厳格様式を際立たせている。以前肩にかかっていた重々しい髪は、より簡素な髪形に取って代わった。それは二つに分けられた波打つ髪を項の部分でシニョンにまとめ、頭部を飾り立てる真珠で装飾された紐により持ち上げられた作りになっている。無感情の顔は紀元前4世紀の規則とは一線を画す。真剣で厳粛な表現はアルカイックの人物像が放つ愛想の良い笑顔とはかけ離れている。腕の位置は、空間に人物像の同化を促す、動作の現れを意味する。断片的に残っている右手には、おそらく花か他の象徴を手にしていた。

アイギナ島の工房の作品

ボエオティアに由来するこの鏡は長期にわたり疑問視されていた。仮に作品がテーバイで発見されたとしても、それはアッティカ半島沖に浮かぶアイギナ島の工房で制作されたことは確かである。というのもこのブロンズは、特にアテナ・アファイヤ神殿と同時期の神殿装飾彫刻などの地元の小作品に類似する多数の共通点が見られる。カリュアティドの簡素化された加工は西側ペディメントのアテナのそれととても類似している。その女神像のように、このブロンズ像はキトンという、イオニアの衣装を身につけている。そのことからボエオティア、アルゴリダ、コリント地方などで用いられていたドーリアのペプロスをまとった小像と区別される。この鏡の脚は、紀元前5世紀前半の地方様式の不変性の貴重な例を提示している。

出典

Walter-Karydi (E.), Die Aeginetische Bildhauerschule. Werke und schriftliche Quellen, Mainz am Rhein, 1987, p. 108-109, fig. 170-172.
Keene Congdon (L. O.), Caryatid Mirrors of Ancient Greece, Mainz am Rhein, 1981, p. 193-194, pl. 80.
Tölle-Kastenbein (R.), Frühklassische Peplosfiguren : Originale, Mainz am Rhein, 1980, p. 142-143, pl. 87.
Langlotz (E.), Fruehgriechische Bildhauerschulen, 1927, p. 30-31, n 4, p. 34-35, pl. 18.

作品データ

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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