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飾り棚

© 1995 RMN / Daniel Arnaudet

工芸品
ルネサンス

執筆:
Muriel Barbier

15世紀に登場する形状の家具、飾り棚は、裕福な家庭で、ファイアンス陶器、銅、錫(すず)、金銀細工の食器を飾ったり、整理したりするために使われていた。そこには所有者の富をたたえる装飾が彫刻で施されていた。飾り棚は、16世紀前半をとおしてその当初の形状を保ちながら、このルーヴル美術館の家具が示すように、イタリアからもたらされた新しい模様を取り入れていた。

15世紀から受け継いだ形状

この作品の上体は、うろこ模様の小円柱が構成する、キャント(角を切り落とした平面)の2つの部分から形成されている。上部は、金具のついた2枚の開き戸により開閉し、下部には、同じく金具がついた、彫刻が施されたパネルに囲まれた1枚の戸がある。これらの金具は赤の光沢のオーク材の地の上に施されている。家具の下半分は、大皿や、他の種類の容器を飾るために空洞になっており、飾りのない刳り形の小アーケード状装飾3連から開けている。この2部分からなる構造は、脚の上に載せられた櫃(ひつ)のような印象を与えるもので、15世紀に生まれ、16世紀初頭まで使用されていた。これと同じ形状で、純粋なゴシック様式の装飾が施され、ルイ12世とアンヌ・ド・ブルターニュの紋章が付いた飾り棚が、ナントのドブレ美術館に保存されている。

懐古趣味と斬新さの間で揺れる装飾

上部の開き戸は、白鳥のような線を描く花の付いた唐草模様が浅い浮き彫りで彫られており、その中央には女性の横顔が施された楕円形のメダイヨンが見られる。下部の開き戸には唐草模様と天使の顔が彫られており、周囲と側面のパネルは「ア・カンデリエーリ(燭台風のかたちをした)」と呼ばれる繊細なグロテスク模様で飾られている。これらの模様は、イタリアを起源とする装飾要素に属しており、家具やファイアンス陶器に共通するものである。その反面、飾り棚の側面は、ひだのある布模様で飾られており、それは15世紀の最も特徴的な装飾である。おなじく、この飾り棚は、そのいまだ15世紀後半の典型的な構造に、懐古趣味的な要素(金具、小円柱、ひだのある布模様)と斬新な要素(グロテスク、横顔を描いたメダイヨン)を織り交ぜた装飾を示している。同じ形状を持つ飾り棚が、エクーアンの国立ルネサンス美術館に保存されており、こちらは当作品と同じ装飾を示し、1524年の日付が入っており、イタリアの装飾要素がゆっくりと(フランスに)順応していった様子が確認できる。

出典

Alcouffe Daniel, Dion-Tenenbaum Anne, Lefébure Amaury, Le mobilier du musée du Louvre, t. 1, Dijon, Editions Faton, 1993, pp. 24-25.

作品データ

  • 飾り棚

    16世紀初頭

    フランス

  • 彫刻が施されたオーク材

    高さ1.42m、幅1.16m、奥行き0.48m

  • 1916年、アルコナーティ・ヴィスコンティ侯爵夫人の寄贈

    OA 6973

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    フランソワ1世
    展示室16

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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